寛いで過ごせるようにと、椅子はすべてソファ。片隅に60年代の古いソファがあるかと思えば、ミース・ファン・デル・ローエのバルセロナチェアが置かれていたり、そこここに欄間や格子など、和の古小物が置かれていたり。 五味さんは足繁く日本の古道具屋に通い、「古くはないけれど懐かしいもの」をテーマにattic roomのインテリアをコーディネートしました。
テーブルには、五味さんが旅行会社の添乗員として世界各地を回っていた時代に旅先で買い集めた灰皿が置かれています。木靴をかたどったオランダの灰皿(写真上右)、ウェッジウッドの灰皿、象形文字がふちどるエジプトの灰皿など。
「東京のカフェは今、誰もが日常的に気軽に使える本来の姿になったと思います。僕にとってカフェは、特別である必要のない、<なんてことはない存在>です。この店は、自分がいたくなるような場所が欲しくて作ったのです。つまり30代の男性が落ち着いて昼食をとったり、夜、食事しながらお酒を飲んだりできる場所ですね」