開きつつある風味

1938年以前に植えたブドウ樹というから、1998年には樹齢60年以上のシャンパーニュでは貴重な古樹から低収量のブドウを使用しているのが、シャンパーニュ・マイィを代表するレ・エシャンソンというキュヴェである。色は中程度だがオレンジ・黄金色・レモン色など豊かで複雑な色合い。ブリオッシュのような香ばしい熟成香を軸に、エレガントでよく調和した香りである。

レ・エシャンソンの泡立ちは非常に細かい。香りは開き始めたばかり

口の中ではまず柑橘系の鮮烈なアロマとミネラルを感じ、くっきりと力強い酸味を中心に若々しくパワフルな味わい。後味は長いが淡麗でミネラル感が強いことからも、スケールの大きいワインでまだ若く閉じた風味ということが判る。5年か10年瓶熟成させるのが理想的だが、今飲むなら大ぶりのグラスで、あるいはゆっくりと時間をかけて飲むとこのキュヴェの持ち味が存分に味わえるはずだ。

フラッグシップ・キュヴェが素晴らしい>>