forMタイアップ食の連載「東京風景、街角の味」 Vol.6

陸の孤島と言われた「麻布十番」

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▲南北線麻布十番駅4番出口
東北出身者(会津)の私にとって「麻布」という響きは、結構縁遠いものがある。そもそも二つの地下鉄が開通するまでは「陸の孤島」などという呼び方もあったほど交通の便も良くなかった。さらにはラーメンの人気店もなかったので私がこの街に行くことなど、ほとんどなかったのである。

20代から30代前半によく遊んだ六本木のクラブ(踊らない方の店)に行って、お店の女の子に「どこに住んでるの?」と聞くとかなりの確率で「麻布」という答えが返ってきた。さらにその半数以上が「麻布十番」だったように思う。それもまた私にとって「麻布十番」を神格化していた。「住んでみたい」とは夢にも思えなくて、せいぜい「行ってみたい」という『遠い』街だったのである。


いまは南北線・大江戸線が通り便利に

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▲大江戸線麻布十番駅7番出口を出るとすぐ十番稲荷神社がある
2000年9月26日に南北線が開通し、同年12月14日には大江戸線が開通。同じ年に「麻布十番」駅が二つも誕生したのである。しかし、この二つの駅は結構離れており、同じ駅名だからと乗り換えようとすると結構歩かされることになるので要注意。

ラーメン店はそれまでまったく無かったわけではない。香月系の「たくみ」、黒酢ラーメンなどをウリにしていた「馬麺」、博多ラーメンの「まるきん」、青森のラーメン「義丸」、ちょっと歩くけど「麻布ラーメン」「笑の家」などもある。「笑の家」などが開店した時はかなり話題になったが当時は駅が無かったし、やはり交通不便なこともあって話題に登ることも少なくなった。

その店は麻布十番通りと雑式通りの交差点にある

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▲ラーメン屋さんには見えない外観。麻布十番的か?
二つの地下鉄が開通したわけだから、いろんな駅から行くことが可能になった。だからもっとラーメン店も増えてもいいのではないか?と思うのだが予想に反して開通後にそんなに増えたわけではない。そんな麻布という街の事情の中、今年の1/1にオープンした新店が「和風らーめん 麻布 和たま」である。東西に伸びる麻布十番通りと南北に伸びる雑式通りの交差点にある。場所は文句ない。

自宅を改造して店にしたらしい。ちょっと変わった店名は三兄弟(一人は女性)の名前から一文字ずつ取って付けたようだ。鶏ガラベースの「和たま麺」と豚骨ベースの「しょうゆ麺」、他に「味噌麺」「つけ麺」があり、それぞれにトッピングしたメニューを含めるとかなりの数になる。さらにはサイドメニューとしてご飯物も数種類ある。しかもそのご飯メニューには普通サイズと小があり、様々な客層に対応できるようなメニュー構成だ。

店名が付いたメニューは鶏ガラベースでたっぷり鰹節

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▲店名が付いた「和たま麺」が看板メニュー
店名が付いた「和たま麺」が看板メニューで和風らーめんと謳っているがまさにそんな感じ。あっさりさっぱりタイプで化学調味料は使ってないようだ。鶏ガラベースに昆布と野菜を煮込んだスープ。具は鶏チャーシュー(大山鶏)、味玉1/2、大量の削り節、ワカメ、メンマ。強烈なインパクトはないものの連日でも食べられるような味わい。後口も良く、近くにある「日本で最初に鯛焼きを考案した」という「浪花家総本店」の鯛焼きで締めれば、麻布十番体験も合格である。



【DATA】店名:和風らーめん 麻布 和たま 最寄駅: 麻布十番  住所: 港区麻布十番2-3-12(麻布十番駅4番出口を出て、麻布十番商店街を進み、3つ目の角を左に回り込むとすぐ左側。) TEL: 03-3456-1661 営業時間: 11:30-17:30 18:30-2:00、日祝11:30-23:00  休日: 月曜 メニュー: 和たま麺850 しょう油麺630 みそ麺730 トッピング多数
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【連載】東京風景、街角の味。Vol.5はこちら→→→
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■「麻布十番商店街」のホームページはこちら→→→
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。