ラーメン/中部のラーメン

午前2時に営業を開始する不思議な店。 大丸(愛知・名古屋)

午前2時頃から午前5時頃までの営業。それでいて行列店。取材拒否店なので詳しいデータは書けない。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

ラーメンガイド

前日に米原で新幹線を降り、レンタカーを借りて滋賀県で4軒食べて、三重県へ。津で1軒。その後、鈴鹿で1軒。翌日も三重ラーメンツアーなのだがわざわざ名古屋に宿を取ったのには理由がある。

「午前2時に営業を開始する店に行ってみたかったから」

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▲深夜の2時にこの行列。看板も暖簾もないのでこの行列が目印
別に他の名古屋に行った日に行けばいいものを、なぜかこの三重ツアーの深夜に組み込んでしまうのも私らしいというか何というか・・・。深夜1時半にホテルのロビーに集合。この店へ行くことに賛同してくれたのは私以外に東京(一人は横浜)のメンバー3人。ホテルから徒歩5分程度で店の前に着くと行列。10人ほど並んでる。まだ開いてないと思ったらよく見るともう営業しているようだ、看板も暖簾もない。シャッターも1/3は降りている。まさか営業中とは思わなかったが開ける途中でもなさそうだ。これがこの店の営業スタイル。

店に入って店主に「何時から営業開始なんですか?」と聞くと「決まってないよ。準備ができたら始める。」との答え。なくなったら終わりらしい。おおよそ午前2時から午前5時迄らしい。もう40年も営業しているとのこと。値段はタクシーの初乗り運賃に合わせているようで今は550円。でも並んでいる人にイチゴミルクキャンディーをあげたり、会計時にハイチュウを1個(一粒ではない)くれたり、サービス精神旺盛だ。

普通に頼んでも山のように野菜がてんこ盛り

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▲丼からはみ出している野菜の山
このサービス精神がまた違った形で現れる。具の量だ。もやしとキャベツがてんこ盛り。これが「普通」と頼んだ時の量で「野菜増し」もできる。肉増しやかまぼこ増し、チクワ増し、なると増しなどもできるのだ、しかも全部同じ料金。
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▲中華そばを上から撮った写真
さらに驚くのは、ラーメン・うどん・そば・きしめんから麺を選べるのだがミックスもできるというのである。そこで私ともう一人で「ラーメン+うどん+そばを二人で分けて」という変な注文をしてみた。つまりそれぞれ一玉ずつ合計3玉を二人で分けるのである。1.5玉なら食えるはず、という計算だ。

麺が3種類入ったラーメンなんて、初めてだ!(笑)

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▲野菜をかき分けてうどんの麺を出したところ
まずは何はともかく野菜(もやしとキャベツ)を片づけることから始まる。野菜自体はそんなに味が付いているわけではないから、スープに浸して食べたいのだが、なにせ写真を見ての通りの状態。野菜をスープに沈めようとすると麺がはみ出るか、スープがこぼれるか、のどちらかである。なのでひたすら頑張って野菜を食べるか、パズルのように麺と野菜を少しずつ交替するか、それは食べ手の好みであろう。私はまずは野菜を片づけることに専念した。

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▲野菜を片づけて3種類の麺が見えるようにして撮った写真。真ん中の黄色いのがラーメン、その手前の白いのがうどん、その左のちょっとグレイっぽいのがそば。
それにしても見事なミックス麺である。しかし、その前に驚くことが沢山あるからか、あまり違和感はないのが不思議。「大丸マジック」とでも呼ぶことにしよう。店主は一生懸命作っているが量が多いために食べる側の時間がかかる。それですこぶる回転が悪い。1時半について店外に9人いて、我々が食べ終えたのが2時半過ぎ。それくらいの覚悟で食べに行かねばならないのだ。

えっ?味はどうなのかって?そんな野暮な質問はやめよう。これは一つのイベントなのでその「経験」を楽しむべきである。なお、取材拒否店なのでマスコミにはほとんど出ない。なので詳細データも載せないことにする。今池駅から吹上に向かって大通りを歩いていくと行列がある。そこが「大丸」だ。

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■ここに寄った当日の朝一番に行った店はこちら→→→
■この店に行った前週の日曜日はこの店に行っていた→→→
■中部地区のラーメン情報はこちらを参照→→→
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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