ラーメン/東京のラーメン

麺屋武蔵 武骨 (上野)(2ページ目)

麺屋武蔵が新店をオープン。合計4店舗目である。場所は上野。味は豚骨。今までの「武蔵」とは随分違ったイメージでの登場である。

大崎 裕史

執筆者:大崎 裕史

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さて、今回の基本メニューは3種類。黒武骨・白武骨・赤武骨である。ベースのスープは3種類とも同じだが、加える油の種類で大きく変化を付けている。具は3種類ともほぼ共通(微妙に違う)で目立つのは、どでかいチャーシューである。これまた前代未聞のチャーシューだ。角煮のようでもあるが紛れもなくチャーシューである。パーツによって、脂身が多かったりするので、ちょっとつらいこともある。麺も共通で18番の中太麺。もぐもぐする感じの麺を狙ったという。夏になったら、つけ麺が楽しみな麺である。

黒武骨は、その名の通り、見事に黒い。イカスミ油と熊本系でよく使われるマー油のようなものを組み合わせたもので店では「スミ油」と呼んでいる。イカスミほど、臭みもなく、それでいてインパクトがあるのでこのメニューが一番受けそうな気がする。


白武骨は、店では「あっさり」と呼んでいるが決してあっさりではない。ましてや白くもない(笑)。色で言うなら「茶色」だ。油に山椒などを加えてあり、ややスパイシーな感じ。ちょっと個性が弱いかな、と思うが、他二つが派手なので(笑)、こういうのを好む人も出てくることだろう。


赤武骨は、想像できるように「辛味」を付けたものである。ところが試食当時は随分と辛い時があったのだが、開店前日の試食では、辛味と旨味がうまく融合して、面白い出来に仕上がっていた。人によっては「イタリアンテイスト」などという感想もあった。

味としては、それぞれ真似ではなく、個性があり、しかもそれでいておいしい。話題性も豊富なのでマスコミも取り上げやすいだろうし、そうなると行列の方程式通りに行ってしまいそうだ。問題は、上野の客層をどこまで捕むことができるか。博多の人気店「一蘭」や池袋の行列店「光麺」、あるいは京都の人気店の流れを汲む「ますたに」や最近の人気店「いなせなや」などもあり、上野も一気に激戦区の仲間入りとなるのだろう。

【DATA】店名:麺屋武蔵 武骨 最寄駅: 上野、御徒町  住所: 東京都台東区上野6-7-3  TEL: 03-3834-6528 営業時間: 11:30-21:00頃スープ切れ終了  休日: 当面無休(2003年年末、2004年年始も営業) メニュー: 白武骨700、黒武骨700、赤武骨700


【関連リンク】
■武蔵プロデュースの新店「二天」
■麺屋武蔵・2002年秋の新作
■武蔵の新作「冷やし麺」2種登場
■武蔵の期間限定『第十作目』登場
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※メニューや料金などのデータは、取材時または記事公開時点での内容です。

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