1周年を迎える商業施設「パサージュ青山」。
階段をのぼった2Fの左がリストランテ「イル デジデリオ」。 |
「PASSAGE AOYAMA(パサージュ青山)」の「ラ メゾン ドゥ タカギ」を取材して1年。いつ足を運んでも、この南欧風商業施設に、花がたえないのは、遠回りしてでも通りたくなる小道になるよう、「Kate Rose(ケイトローズ)」が季節ごとにいつも花を植え替えているから。
「パサージュ青山」内にある「ケイトローズ」のローズツリー。 |
「ケイトローズ」とは、同施設内にある、世界各国から集めた珍しいバラのアレンジが人気のフラワーショップ。ウィンドーにローズツリーがディスプレイされていることからもわかるように、ニューヨークスタイルのフローラルデザインを手がけています。
“女性がきれいに見える空間”がコンセプト。
「イル デジデリオ」ダイニング席。 |
この「ケイトローズ」が、レストランの花を一手に引き受けるのが、同施設内2Fにあるリストランテ「イル デジデリオ」。店内には至る所に、ローズをメインとしたアレンジメントが飾られ、“女性がきれいに見える空間”をコンセプトとしているのも、うなづけます。
ミルクしか飲んだことがない仔牛のグリル。
たっぷりの春野菜に囲まれた乳飲み仔牛のロースト。 |
そんな「イル デジデリオ」は、ディナーコースもさぞや女性的と思いきや、意外にも、メインの見た目はがっつり。一見、ラムにも見えますが、それは、厚さ2センチはあるかと思われる仔牛のロースト。
表面がうっすら白いのは、まだ赤身になる前のミルクしか飲んだことがない仔牛だから。そのため、噛むと、感じるのは、ほんのりとしたミルクの甘み。
表面が白っぽい赤身になる前の仔牛肉。 |
「仔牛はあまり薄くても、美味しく焼けないんですよ」とシェフ。また、「春野菜にソースはいらない」と言い切るシェフの言葉通り、空豆、タラの芽、チポロット(ネギのような葉つきの小タマネギ)などが、塩が生きたひと切れに寄り添うように、旬を奏でていました。
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