トータルの充実感を味わう ランチSETS「The Cow」。
お肉がメインになるランチの前菜「ルッコラ、春ほうれん草、ヴァンテージパルメザン、アンチョヴィオイル」。 |
こちらのお料理は、店名からも一目瞭然ですが、グリルが中心。となれば、期待するのは、がっつり楽しむメインの肉や魚。でも、それ以外の前菜、デザートもボリューム満点で、充実しています。
これで2名分!パンは下がつながっていて、手で切り分けながら食べます。 |
ポイントは、まんべんなく、まぶされたパン粉。オリーブオイルとタイムで仕上げられ、カリカリの食感です。それらをまとめるのが、TWO ROOMSオリジナルドレッシング。香ばしさとクリーミーさが、程好く重なります。
食べ出したら止まらないマッシュポテトの誘惑。
4人でシェアがちょうどいいマッシュポテト。 |
また、とても気に入ったのが、「オリーブオイル マッシュポテト」。通常、油分をかけると、どんな食材もこってりしますが、オリーブオイルの場合、不思議とその逆。優しい味のマッシュポテトを、さらに軽めに感じさせます。
そのため、進む、進む。デザートまで食べ尽くすためにも、「ここでこれ以上、食べてはいけない」という体内信号を感じながらも、その制止を振り切り、ついつい手がのびてしまいます。
甘く濃厚な「トマトティー」。
フレッシュなトマトを堪能するスープティー。常温なのは、ハーブの香りを生かすため。 |
その勢いをリフレッシュするように、間にサービスされたのが、甘くて濃厚な「トマトティー」。トマトの旨みをぎゅっと閉じ込めたスープは、エストラゴンの葉を一枚浮かべただけなのに、そのハーブ香が、口の中でしっかりと息づきます。
ちなみに、トマトは、7年前、シェフが初来日した際、名古屋コーチンとともに感銘を受けた食材。それだけに思い入れも強い野菜のひとつです。現在、多くの国でトマトは使われていますが、シェフいわく、「中でも、日本のは、特に香りが高い」。
そんなシェフが、昨今、トマトとともに注目しているのが、春菊。出会いは、日本人の奥様のお母様の手料理。食用菊とともにお浸しにされた、その苦味にインスピレーションを受け、以来、「I LOVE シュンギク」。今後のメニューへの活用も考え中だそうです。
素材と出会った瞬間のひらめきと見せ方が大切。
厚めのリブアイも絶妙な焼き加減! おしゃべりの邪魔にならないやわらかさ。 |
メインは、「チャーグリルド プライムオーストラリアンビーフリブアイ、ウォータークレス、ディジョンマスタード」。完璧を目指すのは、もちろんその焼き加減。霜降りはそれほどでもないのに、そのやわらかさと言ったらもう。味わいは、塩、胡椒と至ってシンプル。それに、仔牛を使ったソースでコクを出し、オリーブオイルでまろやかさをプラスします。
シェフは、言います。「キッチンの中で、大切なのは、素材と向き合うこと。素材をシンプルなまま生かすのは、簡単に見えて、その工程はけっこう難しいもの。素材と出会った瞬間のひらめきと見せ方を工夫しています」。
そんなシェフの言葉と、今回特にマッチしていると感じたのが、こちらのお料理がどれも、油っぽくないのに、とてもクリーミーであるということ。淡白な魚はリゾットを添えて食べやすく、カサの多い野菜はポテトでしっとりと、喉がつまりそうな卵はチーズでマイルドになど、「油っぽくない=ぱさぱさ」にならない美味しいルールを味わうのが、ここ「TWO ROOMS GRILL | BAR」の醍醐味。
お値段とメニューを整理すると、この日、いただいたのは、前菜とメインに、コーヒーor紅茶が付く、ランチSETS「The Cow(2,850円)」。これに、本日のデザート(750円)を別オーダー。プラス、「オリーブオイル マッシュポテト(850円)」も頼み、2名でシェアしています。しめて、1人分の合計 4,025円。
これだと、大食な私でも、ちょっと多いかなと思えるくらいの満腹感。小食の方は、これより少なめの量をプレートで提供される、「本日のマーケットランチ(1,750円)」がお勧めです。
次ページでは、クロテッドクリームたっぷりのデザートと、 リーズナブルなランチSETS「The Fish」をご紹介します!