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TWO ROOMS GRILL | BAR (表参道)(2ページ目)

新商業施設【Aoビル】内で、日夜、大盛況を博すグリルダイニング。大盛況のその理由は、新オープンだからだけじゃない! 東京のスカイラインを一望する内装とクリエイティブなお料理をひも解きます!

執筆者:河野 優美

トータルの充実感を味わう ランチSETS「The Cow」。

TWO ROOMS GRILL | BAR
お肉がメインになるランチの前菜「ルッコラ、春ほうれん草、ヴァンテージパルメザン、アンチョヴィオイル」。

こちらのお料理は、店名からも一目瞭然ですが、グリルが中心。となれば、期待するのは、がっつり楽しむメインの肉や魚。でも、それ以外の前菜、デザートもボリューム満点で、充実しています。

TWO ROOMS GRILL | BAR
これで2名分!パンは下がつながっていて、手で切り分けながら食べます。
その目安となるのが、最初に出てくるパン。それに続くのが、「ルッコラ、春ほうれん草、ヴァンテージパルメザン、アンチョヴィオイル」。これは、ほうれん草とクレソンでグリーンに仕上げたサラダ。

ポイントは、まんべんなく、まぶされたパン粉。オリーブオイルとタイムで仕上げられ、カリカリの食感です。それらをまとめるのが、TWO ROOMSオリジナルドレッシング。香ばしさとクリーミーさが、程好く重なります。

食べ出したら止まらないマッシュポテトの誘惑。

TWO ROOMS GRILL | BAR
4人でシェアがちょうどいいマッシュポテト。

また、とても気に入ったのが、「オリーブオイル マッシュポテト」。通常、油分をかけると、どんな食材もこってりしますが、オリーブオイルの場合、不思議とその逆。優しい味のマッシュポテトを、さらに軽めに感じさせます。

そのため、進む、進む。デザートまで食べ尽くすためにも、「ここでこれ以上、食べてはいけない」という体内信号を感じながらも、その制止を振り切り、ついつい手がのびてしまいます。

甘く濃厚な「トマトティー」。

TWO ROOMS GRILL | BAR
フレッシュなトマトを堪能するスープティー。常温なのは、ハーブの香りを生かすため。

その勢いをリフレッシュするように、間にサービスされたのが、甘くて濃厚な「トマトティー」。トマトの旨みをぎゅっと閉じ込めたスープは、エストラゴンの葉を一枚浮かべただけなのに、そのハーブ香が、口の中でしっかりと息づきます。

ちなみに、トマトは、7年前、シェフが初来日した際、名古屋コーチンとともに感銘を受けた食材。それだけに思い入れも強い野菜のひとつです。現在、多くの国でトマトは使われていますが、シェフいわく、「中でも、日本のは、特に香りが高い」。

そんなシェフが、昨今、トマトとともに注目しているのが、春菊。出会いは、日本人の奥様のお母様の手料理。食用菊とともにお浸しにされた、その苦味にインスピレーションを受け、以来、「I LOVE シュンギク」。今後のメニューへの活用も考え中だそうです。

素材と出会った瞬間のひらめきと見せ方が大切。

TWO ROOMS GRILL | BAR
厚めのリブアイも絶妙な焼き加減! おしゃべりの邪魔にならないやわらかさ。

メインは、「チャーグリルド プライムオーストラリアンビーフリブアイ、ウォータークレス、ディジョンマスタード」。完璧を目指すのは、もちろんその焼き加減。霜降りはそれほどでもないのに、そのやわらかさと言ったらもう。味わいは、塩、胡椒と至ってシンプル。それに、仔牛を使ったソースでコクを出し、オリーブオイルでまろやかさをプラスします。

シェフは、言います。「キッチンの中で、大切なのは、素材と向き合うこと。素材をシンプルなまま生かすのは、簡単に見えて、その工程はけっこう難しいもの。素材と出会った瞬間のひらめきと見せ方を工夫しています」。

そんなシェフの言葉と、今回特にマッチしていると感じたのが、こちらのお料理がどれも、油っぽくないのに、とてもクリーミーであるということ。淡白な魚はリゾットを添えて食べやすく、カサの多い野菜はポテトでしっとりと、喉がつまりそうな卵はチーズでマイルドになど、「油っぽくない=ぱさぱさ」にならない美味しいルールを味わうのが、ここ「TWO ROOMS GRILL | BAR」の醍醐味。

TWO ROOMS GRILL | BARTWO ROOMS GRILL | BARTWO ROOMS GRILL | BAR
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お値段とメニューを整理すると、この日、いただいたのは、前菜とメインに、コーヒーor紅茶が付く、ランチSETS「The Cow(2,850円)」。これに、本日のデザート(750円)を別オーダー。プラス、「オリーブオイル マッシュポテト(850円)」も頼み、2名でシェアしています。しめて、1人分の合計 4,025円。

これだと、大食な私でも、ちょっと多いかなと思えるくらいの満腹感。小食の方は、これより少なめの量をプレートで提供される、「本日のマーケットランチ(1,750円)」がお勧めです。

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次ページでは、クロテッドクリームたっぷりのデザートと、 リーズナブルなランチSETS「The Fish」をご紹介します!
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