東京のプチフランス「東京日仏学院 ラ・ブラスリー」。
日曜日ともなると、外国人の家族連れが目立つ神楽坂下の交差点。インターナショナルな気分に浸りながら、桜並木で有名な外堀通りを歩けば、坂の上に突如現れるのが、東京日仏学院。
東京日仏学院の緑の敷地へと続く白い階段。 |
中でも、ひときわ目を引くのが、ウッドデッキに80ものテラス席が張り出したフレンチレストラン「ラ・ブラスリー」。
フランス人スタッフに混じり、こちらで働くのは、目下、フランス語を勉強中の東京日仏学院の生徒さん。ゆくゆくの留学を考え、本国により近い環境での語学の上達を目指し、日々頑張っています。
左側の2階建てが校舎。その右に続くのがレストラン「ラ・ブラスリー」。 | 鮮やかな芝の向こうに広がる80ものテラス席。 |
折りしもこの日、取材に伺った時間帯は、ちょうどスタッフのランチタイム。まかないのビュッフェを頬ばりながら、「フランスと日本ではかわいさの考え方が違う」という興味深い日仏のテーマに、みんな楽しく興じていました。
シャルキトリ(お惣菜屋さん)で腕を磨いたシェフのテリーヌ。
そんな気になる話題に耳を大きくしながら、オーダーしたのは、前菜、主菜、デザート、コーヒーで2,100円のランチ「Menu B」。この他にも前菜、主菜、コーヒーか、主菜、デザート、コーヒーで1,650円の「Menu A」、前菜、主菜、チーズ、デザート、コーヒーで2,700円の「Menu C」もありました。
ヨーロッパで幸せの象徴とされるセミのナフキンで出てくるパン。 |
これは、肉のかたまりから作る正真正銘シェフのオリジナル。味を染み込ませるのに1週間も寝かせるそう。舌にのせるときゅーっとくるソースの酸味も相まって、とてもさっぱりした仕上がりです。
イベントの時だけ演奏されるピアノが置かれた奥のダイニング。 |
これほどテリーヌが美味しいのも、シェフが3年半に渡るフランス修行中、「シャルキトリ(お惣菜屋さん)」でも腕を磨いた経験があるから。店内の雰囲気も味の一部に組み込まれるレストランに比べ、お持ち帰りは味のみが問われる厳しい世界。それだけにその味も確かなものであると言えるのです。
ビビッドな色合いが夏の日にピッタリなフレッシュデザート。
この後のニンニクオイルやエシャロット、バルサミコなどで夏っぽくアレンジしたメイン「こしょうだいのポワレ フレッシュトマトソース」に続いて出てきたのが、デザートの「ジュレ・ド・オランジェ」。フレッシュオレンジとグレープフルーツのゼリー寄せです。
背の高い木々でまわりを囲まれたテラス席。 |
ぷるぷると言うよりは、ちょっと固めのゼリーなのですが、その分、果肉がぎっしり詰まってかなりフルーティー。濃縮された美味しさは、食べるジュースといった感じです。
ゼリーの上にはラズベリーの果肉、ピスタチオフレーク、生クリームなどもあしらわれ、そのビビッドなルックスはまさに夏の一日にピッタリ。
テラスへ続くゆとりのある店内席。 |
これらにコーヒーか紅茶がついて2,100円とは! その上、電車でフランスの雰囲気が味わえに行けるとなれば、ぜひ一度は足を運んでみたいもの。そのまま、パリのエスプリにあてられ、東京日仏学院に入学なんて人がいても不思議じゃないですよね。
こちらでは、ディナーも3,500円、4,200円、5,500円とすこぶるリーズナブル
です。
店内の気軽な雰囲気を絵にしたペーパーマット。 |
■東京日仏学院 ラ・ブラスリー
所在地:新宿区市谷船河原町15
TEL:03-5206-2741
営業時間
ランチ 11:45~14:30(LO)
ディナー18:00~21:30(LO)
定休日:月曜・祝日
禁煙(テラス席のみ喫煙可)
JR飯田橋駅西口徒歩約7分
有楽町線・南北線・東西線・大江戸線B3出口より徒歩約7分
地図:Yahoo!地図情報
次ページでは、「小さな樽」という名のビストロ「ル・プティ・トノー」をご紹介します!