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【フランス政府観光局】が選ぶ東京のお店!(2ページ目)

【世界の観光局が選ぶ東京のお店】シリーズ第1弾は、フランス政府観光局編! フォアグラ、テリーヌ、ガレットがすこぶる美味で、本場の雰囲気も感じられるお店をご紹介します!

執筆者:河野 優美

東京のプチフランス「東京日仏学院 ラ・ブラスリー」。

東京日仏学院 ラ・ブラスリー

日曜日ともなると、外国人の家族連れが目立つ神楽坂下の交差点。インターナショナルな気分に浸りながら、桜並木で有名な外堀通りを歩けば、坂の上に突如現れるのが、東京日仏学院。

東京日仏学院 ラ・ブラスリー
東京日仏学院の緑の敷地へと続く白い階段。
そこは、知る人ぞ知る東京の中のプチフランス。緑の中に、白い2階建ての校舎やフランス書籍専門書店「欧明社・リヴ・ゴーシュ」、フランス政府留学局などが姿を現します。

中でも、ひときわ目を引くのが、ウッドデッキに80ものテラス席が張り出したフレンチレストラン「ラ・ブラスリー」。

フランス人スタッフに混じり、こちらで働くのは、目下、フランス語を勉強中の東京日仏学院の生徒さん。ゆくゆくの留学を考え、本国により近い環境での語学の上達を目指し、日々頑張っています。

東京日仏学院 ラ・ブラスリー東京日仏学院 ラ・ブラスリー
左側の2階建てが校舎。その右に続くのがレストラン「ラ・ブラスリー」。鮮やかな芝の向こうに広がる80ものテラス席。

折りしもこの日、取材に伺った時間帯は、ちょうどスタッフのランチタイム。まかないのビュッフェを頬ばりながら、「フランスと日本ではかわいさの考え方が違う」という興味深い日仏のテーマに、みんな楽しく興じていました。

シャルキトリ(お惣菜屋さん)で腕を磨いたシェフのテリーヌ。

東京日仏学院 ラ・ブラスリー

そんな気になる話題に耳を大きくしながら、オーダーしたのは、前菜、主菜、デザート、コーヒーで2,100円のランチ「Menu B」。この他にも前菜、主菜、コーヒーか、主菜、デザート、コーヒーで1,650円の「Menu A」、前菜、主菜、チーズ、デザート、コーヒーで2,700円の「Menu C」もありました。

東京日仏学院 ラ・ブラスリー
ヨーロッパで幸せの象徴とされるセミのナフキンで出てくるパン。
ここは、外国人ゲストが半数を占めるところから、お料理のボリュームには特に気を配っているそう。その証拠に、前菜からたっぷりの一皿。野菜がふんだんに添えられた「自家製ハムとパセリのテリーヌ」です。

これは、肉のかたまりから作る正真正銘シェフのオリジナル。味を染み込ませるのに1週間も寝かせるそう。舌にのせるときゅーっとくるソースの酸味も相まって、とてもさっぱりした仕上がりです。
東京日仏学院 ラ・ブラスリー
イベントの時だけ演奏されるピアノが置かれた奥のダイニング。
これを、添えられた粒マスタードやオニオンスライス、自然の甘さがよく引き出された人参のマリネなどとともにいただくと、味わいが幾度にも更新され、厚切りであるゆえの愉しみに浸れました。

これほどテリーヌが美味しいのも、シェフが3年半に渡るフランス修行中、「シャルキトリ(お惣菜屋さん)」でも腕を磨いた経験があるから。店内の雰囲気も味の一部に組み込まれるレストランに比べ、お持ち帰りは味のみが問われる厳しい世界。それだけにその味も確かなものであると言えるのです。

ビビッドな色合いが夏の日にピッタリなフレッシュデザート。

東京日仏学院 ラ・ブラスリー

この後のニンニクオイルやエシャロット、バルサミコなどで夏っぽくアレンジしたメイン「こしょうだいのポワレ フレッシュトマトソース」に続いて出てきたのが、デザートの「ジュレ・ド・オランジェ」。フレッシュオレンジとグレープフルーツのゼリー寄せです。
東京日仏学院 ラ・ブラスリー
背の高い木々でまわりを囲まれたテラス席。

ぷるぷると言うよりは、ちょっと固めのゼリーなのですが、その分、果肉がぎっしり詰まってかなりフルーティー。濃縮された美味しさは、食べるジュースといった感じです。

ゼリーの上にはラズベリーの果肉、ピスタチオフレーク、生クリームなどもあしらわれ、そのビビッドなルックスはまさに夏の一日にピッタリ。
東京日仏学院 ラ・ブラスリー
テラスへ続くゆとりのある店内席。
しかも、量もずっしり。お魚のまわりのみならず、下にもパセリやケッパー、トマトがいっぱい敷き詰められたメイン同様、デザートも大満足のボリュームでした。

これらにコーヒーか紅茶がついて2,100円とは! その上、電車でフランスの雰囲気が味わえに行けるとなれば、ぜひ一度は足を運んでみたいもの。そのまま、パリのエスプリにあてられ、東京日仏学院に入学なんて人がいても不思議じゃないですよね。

こちらでは、ディナーも3,500円、4,200円、5,500円とすこぶるリーズナブル
です。

東京日仏学院 ラ・ブラスリー
店内の気軽な雰囲気を絵にしたペーパーマット。
<店データ>
東京日仏学院 ラ・ブラスリー
所在地:新宿区市谷船河原町15
TEL:03-5206-2741
営業時間
ランチ 11:45~14:30(LO)
ディナー18:00~21:30(LO)
定休日:月曜・祝日
禁煙(テラス席のみ喫煙可)
JR飯田橋駅西口徒歩約7分
有楽町線・南北線・東西線・大江戸線B3出口より徒歩約7分
地図:Yahoo!地図情報

次ページでは、「小さな樽」という名のビストロ「ル・プティ・トノー」をご紹介します!
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