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どうしてあの人はネット依存性になったのか? あなたに忍び寄るネット依存症(6ページ目)

忍び寄るネット依存症の影。知らぬ間に社会から逃れるようにバーチャルな世界にドップリとハマってしまった人々はどこへ行くのでしょうか? ネットゲームを事例に対処法を考えていきます!

執筆者:宇川 伊知郎

今からネットゲームを始めようと思っている人、お子さんにネットを使わせるか悩んでいる人

この記事を読んでいるからには、皆さんはチャットや掲示板、そしてこのサイトのテーマであるネットゲームができる環境下にあることでしょう。

これからネットゲームを始めようという人や、子供にネットを使わせるか悩んでいる親御さんには、ぜひ考えてほしいこと、思い出してほしいことがあります。


『熱狂型』『習慣型』依存性タイプの方

今までの自分の生活スタイルやプレイしたことがあるゲームの記憶などを思い出してください。例えばTVゲームなどのRPGで『ドラゴンクエスト』『やファイナルファンタジー』にハマったことがあるのなら、立派な予備軍と自覚するべきです。

TVゲームならプレイ途中のデータを保存しておけば、いつでも好きな時間にプレイできます。平日が忙しくても休日に、ゆっくりとプレイできることを考えれば仕事にも学業にも影響はでませんね。

ネットゲーム
ところがネットゲームは、自分がログインしていない時間でもゲーム内は進行しています。昨日ゲーム内で知り合ったプレイヤーが自分のログインしていない間にも次のステップに進んでしまうということも十分起こりうる世界です。ログインできなければ、置いていかれるという焦りが生じやすいといえます。これは、掲示板やチャットなどについても同じです。

自分の生活をインターネット中心に合わせてしまい、大切な何かを失うなんてことにならないよう、「自分は過度に熱くなりやすい」「やっているうちに習慣化してエスカレートしやすい」と自覚して、十分に気をつけるようにしてください。


『現実逃避型』依存症の傾向がある方、子供にネットを使わせるか悩んでいる方へ

長崎の佐世保で小学校6年生の女児が同級生を殺傷した事件などの犯罪がセンセーショナルに報道され、インターネットの害についてクローズアップされることが多くなっています。

しかし、インターネットはあくまでもツールであり、使う人や置かれている環境によって、毒にも薬にもなり得ます。自分自身に何か問題があり、それを自覚できるのであれば、やはりインターネットに過度にのめり込まないように注意をするべきでしょう。

インターネットのバーチャルな世界で一時的に自分を慰めることができたとしても、現実から逃げているだけでは、あなたはいつまでもその問題を抱え続ける、もしくは問題を大きくすることになってしまいます。どうか現実の世界を一番に考え、現実の自分を大切にしてください。

また、インターネットを子供に使わせるかどうか悩んでいる親御さんは、「インターネットが子供に良いか悪いか」ではなく、「自信をもって子供にインターネットを使わせることができる環境を与えているのか」を考えていただきたいと思います。

前のページで紹介したM子さんの事例や、「子育て事情」ガイドの河崎さんの記事『ネット引きこもり・親の対処法』にもある通り、子供が現実から逃れてインターネットの世界に生きるようになるのには、家庭環境が大きく影響しているケースが多いようです。

さらに今後も加速していくネット社会では、ゲーム以外にも新たなサービスがどんどん生まれてくることでしょう。パソコンの前にいながら何もかもが可能になっていく世界。便利になったものの、どこか知らないところで本来の大事な物を忘れているような…そんな気がしませんか?
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