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ヘンチクリンな鳴きマネゲーム『ココタキ』(2ページ目)

ニャー、ヒヒン、ガオー! プレイ中に飛び交うのは動物の鳴き声。そして、特殊効果が追加されたときに、大人でも陥ってしまう罠が発動。かわいい見た目だが、子供用カードゲームと侮るなかれ。

執筆者:双六屋 カゲゾウ


効果を思い出し、鳴いて、そして笑う

中級・上級ルールになると、動物ごとに特殊な効果が発生します。例えばロバのカードをあるプレイヤーが捨てた場合は、その1周は「ロバ縛り」となり、以降のプレイヤーは、他の動物カードを捨てることはできません。

ココタキ
ロバ縛りの図。カードに特殊効果がつきはじめると、忘れがちなのが鳴きマネ。
にわとりのカードはUNOでいうところの「SKIP」カードとなり、直後のプレイヤーは順番を飛ばされてしまいます。

ライオンカードが捨てられると、順番が逆回りになったり(「REVERS」ですね)、さらには同じ種類の動物であれば、1手番で何枚捨ててもよい(そのかわり3枚捨てたら、3回鳴きマネをしなければならない)といったルールがどんどん追加されていきます。


UNOでは、特殊カードは「SKIP」や「REVERS」のように言葉なので、直感的にわかりますが、ココタキでは動物の絵を見て効果を思い出さなければならなりません。これが意外に大変。動物=効果を脳内でパッと変換できません。


それはまるでアブラハムの7人の子供のように・・・

もちろん中級・上級ルールでも、基本ルールの「カードを捨てるときに鳴きマネをする」は生きています。鳴きマネを忘れたり、カードの特殊な役割を忘れたりしたプレイヤーにはペナルティーとして、その都度2枚カードを引いて手札に加えなければなりません。


ココタキ
すべてのオプションが追加された上級ルールで遊ぶのが圧倒的におもしろい。
童謡の「アブラハムの子」の歌詞が、2番以降どんどん増えていくように、ココタキでもルールがどんどん追加されていきます。そのためプレイヤーの脳内一時メモリーはあっという間にいっぱい。


動物の効果を思い出していると鳴きマネをすることを忘れたり、他人のミスを指摘して笑っていると、自分も同じミスに陥ったりと(それがまた別のプレイヤーの笑いとミスを誘う)かなり混乱が生じます。


おまけにゲーム中にプレイヤーが発しているのは「ヒヒーン」「ワンワン」「ニャー」などの擬声語。集団で動物霊に憑依されたとしか思えない特殊な雰囲気を醸造されればこちらのもの。

こうなると、プレイヤーの鳴き声と笑が入り混じるとにかく何をやってもおもしろいゾーンに突入し、ココタキの最高の醍醐味を味わえます。


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