ヤツに勝てないのはイチジクのせいか！？(2ページ目)

ゲームにイチジクが加わったことに気がついているか？

イチジクの違いは、その後のとるべき行動に大きく影響します。

双六屋が主戦場にしているバックギャモンでは、大会によっては、将棋や囲碁のタイトル戦と同じく、持ち時間制で争われます。

たった一軸が加わったことで取るべき戦略が変わってしまうことがある！

タイムリミットがない通常のゲームであれば、プレイヤーは最善手を選択するように努力します。しかし持ち時間制の場合、それまでとは違う戦略を考慮するケースが出てきます。


例えば相手の持ち時間が残りわずかの場合。直線的に勝利をめざす最善手を選ばず、敢えてゲームが長期戦になる手を選ぶことがあります。これは相手に持ち時間を消費させ、タイムアップ負けさせるのが狙いです。


つまり「時間」という「一軸」が増えた影響によって、それまでの最善手が次善手へ、極端な場合は悪手になってしまうというおもしろい現象が発生するのです。

ビジネス、スポーツでも一軸が加われば違うゲームになる

ここ数年でビジネスに加わった一軸といえば、インターネットであることは間違いありません。それまで、専門家、特別な場所まで足を運ばなければ得られなかった情報や物資がネットによって簡単に獲得できるようになりました。

このため、サイトの見た目や充実度、ユザビリティーという点が、他のライバルに差をつける重要な一軸になりました。


ゲームやスポーツの場合、ルールの変更・追加によって、一軸が加わったことは比較的気がつきやすいものです。が、ビジネスの場合、インターネットのようなあからさまな例は別として、もっと複雑であったり、目には見えないような微妙な軸であったりする場合も多々あります。


この目に見えない一軸が加わったことに対する気づきと、それに対応する戦略を誰よりも先に研究することが、ライバルに差をつける強力な武器になるではないでしょうか。

勝負にこだわる人のための関連・参考サイト

ボードゲームから学ぶ戦術論　過去記事から、戦う姿勢について言及したものをチョイス！