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迷宮を彷徨する愉悦! それがマスターラビリンス(2ページ目)

幾多の物語に登場する「迷宮」を舞台とした冒険。それはボードゲームとて例外ではない! あなたは魔法使いとなってラビリンスに飛び込む。そこに驚くべき仕掛けがあるともしらずに・・・

執筆者:双六屋 カゲゾウ

刻一刻と姿を変える通路! この迷路は生きている

ボードに施された仕掛け
タイルが押し込まれるたびに迷路は生きているがごとく変化していくのじゃ!
プレイヤーは、自分の手番になると、この余っているタイルをボード外周の一部から押し込むことができるのです!!! すると縦(あるいは横)一列全体がタイル1枚分だけスライドすることになります。

このアクションによって生まれる効果は絶大です! 

たった今まで行き止まりだった通路が急に拓けたり、あるいはライバルの魔法使いを袋小路に閉じ込めたりすることができます。変幻自在の迷宮を舞台にし、魔法使いたちのレシピ材料の争奪戦がはじまります。

双六屋としては、このタイルを押し込むとき、魔法使いが呪文を唱え、魔法の力によって地殻変動を起こし、迷路の経路を変えているようなイメージです。よって通路をスライドさせるときは「ゴゴゴゴゴゴー!!!」と、地鳴りの効果音を必ず口にしてしまいます。


パズル的な知的興奮とテーマ性の合致!

このゲームでは自分が狙っているレシピの材料と、自分の魔法使いの位置から、一見すると通路がとても繋がらないように思えることが良くあります。しかし、タイルを押し込むというたった一つのアクションによって思わぬ経路で繋がったときは「よっしゃ!」と思わず叫んでしまいます。

ましてや、その経路に他のプレイヤーの誰も気がつかなかったのであれば、その優越感で顔がほころばずにはいられません。

魔法のレシピカードと材料チップ
魔法のレシピに魔法の材料のチップ。魔法の杖を使えば、自分のターンに2回タイルを押し込むことができるのじゃ!
幸いこの迷路には、命を脅かすような危険はありません。またパズル的な要素はありますが、ルール自体は極めてシンプルであり、小さなお子さんでも十分楽しめます。

何よりもボードやカードのイラストが良い! ラビリンスという言葉から喚起されるイメージを裏切らないファンタジックでアーティスティックな画が施されています。それもそのはず、このゲームは1991年のドイツ年間ゲーム大賞の美術賞を受けている作品。

テーマとギミック(仕掛け)とイラストとが高次元で融合しており、マスターラビリンスは誰しもが迷宮の魅力を十二分に堪能できる、極めて優秀なボードゲームといえます。


本日の「迷路」な関連・参考サイト

火吹山の魔法使いのボードゲーム 双六屋の記事から地下迷宮を探検するあのゲーム!
富士急ハイランド「超・戦慄迷宮」「棺桶墓場」 テーマパーク・遊園地ガイド 佐藤さんの記事から
人気投票『スペランカー』2位! ゲームキューブ・ゲームボーイガイド 川島さんの記事
はじめての『ウィザードリィ』 ゲーム業界ニュースの記事
【サイト】ネットでプリントアウトして迷路遊び  子供のためのPC・ネット学習ガイド 金子さんの記事

【編集部おすすめの購入サイト】
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