理想的な勝利とは?
武田信玄はこう述べています。「九分の勝ちをもって下とす。七分の勝ちをもって中とす。五分の勝ちをもって上とす。」 完膚なきまでの勝利は、自らの驕りを招き、また敵からは恨みをかいます。相手に「この人には到底かなわない」とあきらめさせる。あるいは「自分の未熟さで負けた」など、あなたの強さを相手に気づかせることなく、敗北によって生まれる負のエネルギーを敵自らの心の中に向けられたのなら、それこそが完全な勝利なのかもしれません。楽しくやってみんなが得して、最後に自分が勝つというのはある意味理想ですよね。
だから負かした相手に「このゲームおもしろかったですね」といわれるのが一番好きですね。
岡田 豊(2000年度 モノポリー世界チャンピオン)
『世界一の大富豪になった男』から
『世界一の大富豪になった男』から
始めの賭け方はみんな心得てるんですけど、次第に賭けがせり上ってくると頭が混乱してくる。
勝つカードを握っておき、負けるカードを捨てるという、この区別が頭の中でできなくなるんですよ
ロリマー婦人(ブリッジプレイヤー)
名探偵ポアロシリーズ『ひらいたトランプ』(A・クリスティ 早川書房)から
名探偵ポアロシリーズ『ひらいたトランプ』(A・クリスティ 早川書房)から
交渉の持ち掛け方、断り方、どれをとっても
言い方ひとつで相手に与える印象は違ってきます(中略)
ソフトな交渉で気持ちよく相手を破産させてあげてください。
百田郁夫 (88年・モノポリー世界チャンピオン)
ほぼ日刊イトイ新聞 モノポリーページ モノポリーエッセイから
ほぼ日刊イトイ新聞 モノポリーページ モノポリーエッセイから
金をテーブルの上におき、
チップと交換して、ゲームが終わったらそれをまた金に換えて計算する。
それが勝ったのか負けたのかを知る方法だ。
死に物狂いの努力も、哲学的な思想もない。しっぺがえしもない。
簡単なたし算と引き算があるだけだ。
『片目の説教師』(テッド・サクリー・ジュニア 高橋豊訳)ハヤカワ文庫から
なあ、チェスのプレイヤーが陥りやすい罠を教えてやろうか(中略)
相手に好奇心を持つことさ。相手の私生活を知ろうとすることだよ。
勝つのに何の役にも立たないことを知りたがる。
『コフィン・ダンサー』(J・ディーヴァー 池田真紀子訳/文春文庫)から
牌の切り方も大差はない。ではどこで差がつくか。
その秘密はここである。相手に運を無駄に使わせて自滅にさそいこむのだ。
『Aクラス麻雀』(阿佐田 哲也/双葉文庫)から