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世界一の大富豪になった男(モノポリー編 岡田 豊)(5ページ目)

世界一になる、それも世界一有名なゲームであればそれは偉業だ。モノポリーの世界王者は何と日本人。世界を制した交渉術の秘密は? またビジネスシーンでの利用は? 岡田豊氏にロングインタービューを敢行。

執筆者:双六屋 カゲゾウ

モノポリープレイヤーは実生活でも大富豪になれるのか?

モノポリーは不動産の要素や交渉の要素があって、最終的に富のモノポリー(独占)を目指すわけですが、強いモノポリープレイヤーなら実際にお金持ちになることができますか?
 
世界選手権で優勝したときに外国のメディアにも散々質問されましたけど、お金持ちになれるかは別のレベルの問題がありますよ。で、意識は人以上にしますね。まあ仕事柄もあるんで(※ガイド註 岡田さんの普段のお仕事はシンクタンク)

そういうのは人以上に関心をもつっていうのか…まあモノポリーしてなくても感心をもっていたかもしれない。そこんとこは微妙にわからないところですね。

ただアメリカや欧米の間ではこれはいわゆる投資とかリスクとかを学ぶにはそこそこ適したゲームであると思われているのは間違いなくって、例えば、フォーブスさんは(雑誌『フォーブス』の創刊者)はモノポリーから雑誌の経営の全てを学んだといっていますし、そういう人が実際アメリカ人にはいるっていうのはありますね。リスクとリターンを学ぶには非常にわかりやすいゲームかな…… 

今回審判で来るフィル・オーバンスさんはモノポリーのトッププレイヤーにいて会社の経営者もやっています。彼はモノポリーのプレイヤーは経営者に向いているという論文をハーバードビジ―――ネスレビュー(ハーバード大学が出しているビジネスの教則本)に出しています。

ということは会社でモノポリーの能力がいかされる場面があるということですか?―――


ドイツのテレビ局にも聞かれた(笑)えっとビジネスシーンで使うというのは難しいんですけどネゴシエーションは使えますよね、圧倒的に。モノポリーがすごくすばらしいなって思うのは交渉のテクニックとかを学べるところです。

トッププレイヤーになると二つのタイプがあって「オレは強いんだから誰でも交渉受けてくてくれるんだよって」交渉で手を抜く人と、自分がわざと素人のひとと価値観を無理やりにでもあわせて、難しい交渉をどんどん成功させるという二つのタイプがあって、後者のほうになると、実社会でかなり生きてくる。

私は後者のほうですね。私はなるべく初心者とやるほうが訓練になると思ってて、初心者は侮れないです、恐いです。何するかわからないですから。そういうなかでで苦労していいくと、人はそのスタイルに慣れてくる。それを楽しんでできるひとが強くなれます。

【まったく勝てなかったプレイヤーが世界一に登り詰めた理由】
【各国の代表と渡り合う世界一の交渉術の秘密】
【世界王者の運に対する姿勢】
【モノポリーのトッププレイヤーは実生活でも大富豪になれるのか?】
【一夜にして有名人! 世界王者になった後に待ち受けるもの生活とは】
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