シャーロキアン(熱狂的なホームズファン)もしくはミステリーマニアを自認するのならこの『シャーロック・ホームズ10の怪事件』(二見書房)でご自分の推理力を試してみるのはいかがでしょうか。
あなたは小説でもホームズの手となり足となり活躍するベーカー街探偵団の一員です。多忙を極めるホームズの代わりに街に飛び出し捜査をします。
もしこのゲームを手に入れたなら、誰もがこの胸踊る設定、その独特の雰囲気、ゲームシステムに魅了されることでしょう。
次々と起こる難事件に立ち向かう方法は・・・
ゲームは1人でじっくりプレイするゲームブックです。コンポーネントは書籍本体、ロンドン市街地図、タイムズ(新聞)、ロンドン住所録などから構成されます。
タイトル通り10もの事件を冒険することができます。プレイヤーはまず書籍本体で事件の概要を読みます。それ以降のページには捜査地点と呼ばれる住所(地区と番地で構成されている)が何十と並んでおり、対応する人物や建物にあなたが訪れた様子が記載され事件のヒントを得ることができます。しかし勝手にページを繰ることはできません!!!
何故なら捜査地点にたどり着くには事件の概要やタイムズを精読し、ここに登場するあやしいと思った人物や場所の名前を住所録でわざわざ調べなければなりません。訪れるべき地点が判明してはじめてそれに対応する箇所を読むことが許されます。
しかも訪ねるべき対象はあからさまに書いてあるとは限りません。例えばタイムズには事件には無関係の日常的なニュースも載っています。それらを取捨選択し、記事の裏まで読んで吟味する必要があります。
次はいよいよ霧のロンドンに飛び出します→