ラインナップの多さでは外国産にかなわないが面白いゲームといえば国産も負けてはいない。ガイドが一番注目しているのがグラパックジャパンだ。
とにかくルールやコンポーネントが凝りに凝っている。ワールドカップにあわせて発売され大ヒットしたサッカーゲーム『レジスタ』や、ギラギラのファイルで人目を引くエアロノートファイルゲームシリーズなど、どの作品も他とは一味違ったこだわりがあり、詳細は近くこのコラムでも紹介する予定だ。
●アナログゲーム環境を取り巻く変化
現在都内を中心にアナログゲームを置き始めているおしゃれな店も増えている。例えば若者を狙ってアミューズメント空間を渋谷・池袋に展開しているBEE(アナログゲーム中心)やハイソな雰囲気で女性にも人気の高い代官山のカフェ・ミケランジェロ(バックギャモン)などである。
この他の展開として『ボードゲーム天国』(オフィス新大陸 竹内書店新社)といった質の高い専門誌の発売やアナログゲームの普及を目的として特定非営利活動法人(いわゆるNPO法人)のゆうもあが設立されたりと、環境の面でも日々充実度があがっている。
過去にも固有のゲームが一時代のブームを築いたこともあった。しかし今の流れは一過性のものではなく、ごく一般の人々が・・・例えばデートで、家族の団欒で、ご近所の集まりで、仲間とのパーティーなどでコミュニケーションツールの一つとして普通にゲームをするといった文化に近いところまで浸透しそうな気がするのだ。
東京ゲームショウで感じた大きな潮流が生まれそうな予感。そのはじまりにいる気がしてならない。