脅威の伏兵トモダチコレクション大量にリリースされたDS用新作ゲーム郡を、半年前に発売された新規タイトルであるトモダチコレクションが圧倒していました。従来の2倍近い液晶サイズのニンテンドーDSiLLで話題を作ったニンテンドーDS(以下DS)シリーズ。DSは2004年冬の発売ですから、2009年の年末商戦で発売から5年が経過したことになります。流石にピークに比べれば勢いも衰えてはいるのですが、それでも、11月~12月の販売台数トップはDSなんです。WiiもPS3も届かず。さすがの貫禄ですね。そのDSを盛り上げたタイトルは、一体なんだったのでしょうか。レイトン教授と魔神の笛か、それともゼルダの伝説 大地の汽笛か。2009年11月~12月で最も売れたDSソフトは、実はどの新作タイトルでもなく、ぶっちぎりでトモダチコレクションでした。2009年6月発売のソフトであるにもかかわらず、この期間だけで90万本以上を販売。恐ろしいことに、NewマリオWiiとFF13を除く全ての新作タイトルがこの期間の集計でトモダチコレクションの売上に届きません。累計では240万本を突破。このまま2010年も売れ続けそうな雰囲気すらあります。トモダチコレクションのようなタイトルの出現は、DSの市場が如何に強靭であるかを物語っているかもしれません。モンハン不在で苦しんだPSP新型のPSP goは発売2週目までで4万台強を販売。その後は週数千台という形でふるわず。年末商戦におけるPSPの売上の殆どはPSP-3000でした。最後はPSPです。PSPと言えばモンスターハンターポータブル(以下モンハンP)シリーズや、ファイナルファンタジーシリーズのスピンオフ作品が人気ですが、2009年の年末商戦ではそのどちらにも新作がありませんでした。流石にトモダチコレクションのような伏兵も現れず、苦しい年末商戦となりました。とはいえ、ファンタシースターポータブル2や、機動戦士ガンダム ガンダムVS.ガンダムNEXT PLUSなど、マルチプレイを主体にしたタイトルが支え、中高生男子というPSPが強いターゲットをきっちり獲得。苦しいながらも、DSが届いていない隙間を地道に埋めた形になりました。2010年中にはいよいよ3,000万台にも届こうかというDSには及ばないものの、PSPも累計で約1,350万台に到達。PSPも発売から5年が経過、常にDSの圧倒的強さの影でセカンドハードの位置にいますが、ジワジワと粘り強く市場を構築しています。【関連記事】DS×PSP 携帯機戦争はハッピーエンド?(AllAboutゲーム業界ニュース)年末商戦を終えての各ハードの状況、いかがだったでしょうか。最後に、盛り上がりを見せた据え置きゲームハードの今後の課題について、お話したいと思います。前のページへ123次のページへ