DSはソフトを差し込んで遊ぶゲーム機

DSの持ち方が分からないの図
確かに、ゲームを遊んだことの無い人には、まずどうやって持つのかというところから教える必要があるかもしれません
ガイドはこの、ニンテンドーDSはじめての人に。という冊子を開き、そこに書いてある文章を読んだ時、衝撃を感じました。そこにはなんと、DSはソフトを差し込んで遊ぶゲーム機であるということが見開き2ページをたっぷり贅沢に使って大きく書かれていたんです。しかも、ソフトを変えることによって、違うゲームが遊べるという内容の説明もついています。な、なんて当たり前のことが書いてあるんでしょう。

ページをめくると、次はボタンを押して遊ぶという説明とタッチペンでタッチして遊ぶという説明、これも見開き2ページです。DSの持ち方について、手をどこに添えてボタンを押すのかという写真までついています。次の見開きはDSを買うと本体にタッチペンとACアダプタがついてくるという内容で、その次はDSで遊ぶためにはソフトが必要だという説明。さらにめくると、今度はDSは充電式だから乾電池はいらないということが、これまた見開きで書いてあります。ここまでで10ページつかっちゃってます。全14ページなので残り4ページ。まだゲームタイトル紹介もWi-Fiコネクションの話も何にもありません。

そしてようやく、残り4ページを使って、ゲームソフトの紹介がありました。でも脳を鍛える大人のDSトレーニング、DS美文字トレーニング、DS眼力トレーニングの3つだけ。3つだけです! 他のゲームについても、ピクトチャットについても、Wi-Fiコネクションについても、清々しいまでになんにもなしです。

当たり前だと思っちゃいけない

ゲームを買いに来たおじさんの図
特にDSやWiiはゲームのマーケットを拡大していますから、新しいユーザーに対するケアの意識も高いのかもしれません
いわゆるゲーマーからすれば、ゲームはソフトを挿して遊ぶものだというのは、当たり前すぎる事実です。ゲーム業界に関わる人間に聞いたら、みんながみんな当たり前だと言うでしょう。でもそれが当たり前なのはゲームに関わる人だけなんですよね。ゲームの市場を広げようと思ったら、新しいお客さんに遊んでもらおうと思ったら、当たり前のことを知らせる必要があります。

この冊子の表紙には、無料である、自由に持ち帰ってよいという表示も限りなく大きく書かれています。販促品ですから、無料で持って帰っていいに決まっているんですが、それも流通の人間の常識であってお客さんには通じないかもしれません。はじっこに無料と書いてあっても、売り物と勘違いして手に取らないお客さんもいるかもしれません。そういう想像力がこの冊子には詰まっています。

極めてシンプルに、本当に当たり前のことしか書いていないこの冊子。しかしむしろ、この当たり前のことを伝えるという施策こそ、ゲーム業界に必要なことだったのかもしれません。