新規タイトルにして既に70万本を突破した大物

売上げグラフの図
ガールズモードの躍進を予想できた人は中々いないでしょう。2008年年末商戦におけるまさかの伏兵です。
ゲームソフトという商品は、価値を伝えるのがとても難しいと言われることがあります。画面写真を見せたり、ストーリーを語ったり、最近ではインターネットの発達により動画も多数配信されるようになりました。しかしそれでも、最終的にはやっぱりプレイしてみなければ本当に面白いかどうかは分かりません。

そうすると、どうしても既にユーザーからの評価が固まっているシリーズ続編ものが売りやすく、新規作は売りにくいという状況になってしまいます。そんな中で、無名の新作タイトルにして、いきなり70万本を超える売上げをたたき出したのが、2008年10月23日に、ニンテンドーDS(以下DS)用ソフトとして任天堂から発売されたわがままファッション ガールズモード(以下ガールズモード)です。

タイトルを聞いただけで、いわゆる今までのゲーム業界における売れ筋ではないことは分かります。それに、画面を見ても何か超美麗グラフィックとやらが用意されているわけでもありません。では、何でこのゲームが売れているのでしょうか。それを知るにはじっくりプレイしてみるのが1番ですよね。というわけで、ガールズモードというゲームが持つ魅力をさぐるべく、真剣にやりこんでみました。

ガールズモードってどんなゲーム?

バラが舞うの図
お客さんが最高に気に入った時に入るバラの演出。これが気持ちよくてやめられないんです
まず、ガールズモードがどんなゲームなのかというところからお話しなければいけないと思います。基本的にはアパレル、ファッションのお店ごっこをするゲームだと思ってもらえれば間違いないでしょう。最初は店員からはじまり、ゲームを進めるとお店をまかされて、服の仕入れ、内装やお店でかける音楽、マネキンに着せる服なども自分で選ぶようになります。

ゲームの基本はお店にくるお客さんの接客です。要望にあわせて、商品をオススメしていきます。その時、スカートが欲しいとか、パンツが欲しいといった直接のオーダーや、予算などはもちろん、お客さんが今来ている服なんかを見て、ギャル系ファッションがいいのか、ポップにはじけたいのか、清楚な感じにまとめたいのか、またどんなブランドの服が好みなのかを見抜くと、喜ぶ商品をお勧めすることができます。

希望にピッタリのアイテムを提案できると、一瞬画面が白く光り、真紅のバラが舞う演出が入り、お客さんが大感激します。実はこれがかなりの快感。悩みぬいて選んだアイテムを試着してもらった時に、バラが舞い散ると思わずガッツポーズしてしまいます。お客さんはさらに追加注文をしてくれたり、全身コーディネートを頼んできたりもします。自分のセンスを気に入ってくれたんだ、という感じがたまりません。

実に楽しくお店ごっこができるガールズモード。でも、魅力はまだまだこれからです。