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ドラクエ9は500万本を狙えるか(3ページ目)

いよいよ発売が近づいてきたドラゴンクエスト9。携帯ハードであるニンテンドーDSでいままで以上の売上げを残すことができるでしょうか? スクウェア・エニックスの戦略を考察します。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

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DSiという最高のサポート

DSiの図
DSi発売直後の売上げは、出荷が潤沢だったこともあり、品薄で大騒ぎになったあのニンテンドーDSLiteを凌ぐ勢いでセールスを伸ばしました
先ほどお話した、ドラゴンクエストに関するスクウェア・エニックスの発表会に出席していた任天堂の岩田社長が、プラットフォームホルダーの役割としては、このドラクエ9というキラータイトルの発売時期に、ハードのマーケットを活性化しておくことだ、というようなことを壇上で語っていました。

有言実行とはまさにこのことで、それまでの勢いからすると、2008年に入って若干停滞気味であったDS市場が、ニンテンドーDSi(以下DSi)の登場によりまた大きく動き出しています。DSiが発売され話題になったかと思えば、今度は日本屈指のIT企業であるはてなと連携。DSiショップで無料ダウンロードできるうごくメモ帳の作品投稿サイトをはてな内に設置して、こちらも注目を呼び始めています。

この流れのまま、ドラクエ9の大規模なプロモーションが開始されるとなれば、最高の状況で発売することができそうです。さて、後は内容です。500万本という数字は、初動、つまり発売初週の発売本数ではまず出ません。スタートは200万本以上を出荷し、初週で無くなることで前作のドラクエ8同等のセールスが期待できます。問題はここからです、今までのドラゴンクエストシリーズは出荷も大量に行われますが、1度クリアしてしまえば基本的におしまいなので、中古も大量に出回り、値段が下がるのも早めでした。

マルチプレイなどの完成度が高く、一度クリアしても中々手放さない、友達にも買うように勧める、そういう現象が起きて長く長く売れると、500万本は決して夢ではないはずです。ここまで完璧なお膳立てが揃っているのですから、肝心のソフトも、ユーザーをとりこにしてくれるものであると期待したいと思います。

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