スクウェア・エニックスがしてきたファミリー戦略
きっと今のお父さん達は、ラーの鏡という言葉が出てきただけでも、即座にその効果を説明することができますよね |
そうなると彼ら、彼女らには子供が生まれている可能性も高いわけです。というような状況で、ポケモンが好きな子供達にも、ファミコンで育ったお父さんお母さんにもアピールできるDSというハードにおいて、ファミリーを狙うのは最高の戦略かもしれません。
子供達には、ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカーや、スライムもりもりドラゴンクエスト2などを、そしてファミコン世代の大人には、ドラゴンクエスト4やドラゴンクエスト5などのリメイクをDSで次々リリース。そして極めつけは2008年末に最新作が稼動したドラゴンクエストモンスターバトルロード2。これは子供にせがまれて一緒に遊んだお父さんが、懐かしくなること間違いなし。スペシャルカードで登場するドラクエ4の勇者達がミナデインを放つところなど、ワクワクせずにはいられません。
兄弟で遊ぶなら2本いるよね。お父さんもプレイするならもう1本。
スクウェア・エニックスが開催した発表会では、マルチプレイ部分をゲームデザイナーの堀井雄二氏自らがプレイしてアピールしました |
子供達と、その両親と、両方へアピールして、なおかつ幅広い年齢層がプレイするハードであるDSでの最新作。そして極めつけはマルチプレイです。このマルチプレイのデキ、そして仕様次第では、友達とDSを持ち寄ってドラクエ9をするという遊び方はもちろん、兄弟で一緒に冒険、あるいはお父さんに冒険を手伝ってもらう、なんてこともあるかもしれません。
そうなった時は、今まで家族に1本だったドラゴンクエストが、ドラクエ9では1人1本になる可能性があります。DSという圧倒的普及を誇るハード、子供達に対するアピール、大人達に対するアピール、そしてそれらを繋ぐマルチプレイ、この4つが綺麗にはまると、300万本が500万本になることは、非現実的では決してないように思います。
最後は、スクウェア・エニックスが築いた戦略に、任天堂が最高のサポートを加えます。