GTA3ってどんなゲーム?
日本では30万本以上を販売しています。海外メーカーのゲームとしては、異例の大ヒットと言えるかもしれません |
GTA3がどういうゲームなのか簡単に説明しましょう。グランド・セフト・オートというのは直訳すると偉大なる車泥棒となります。プレイヤーは主人公のギャングを操り、架空の街の中で様々な指令をこなします。設定がギャングであることもあり、指令のほとんどは犯罪的なもので、主人公は生き残る為であれば、タイトルの通り泥棒でも、あるいは暴力でも、手段を選ばず行動することができます。プレイヤーが考えた通りに実に自由に行動できる所がその人気の所以ではありますが、同時に強盗でも殺人でもできてしまうゲーム内容が問題になりました。
【関連サイト】
グランド・セフト・オート3 日本公式サイト
アメリカでは2003年6月にテネシー州で起きた少年の銃乱射事件において、警察の事情聴取に対し犯人の少年ら2人がGTA3に影響されて行ったという供述をして、開発元のRockstar Gamesなどが被害者家族から訴訟を受けるといったことも実際に起こっています。
GTA3を有害図書類に指定した審議の方法とは
少なくとも、GTA3が反社会的であり、ある程度過激な表現を含むゲームであること自体に異論を唱える人は非常に少ないと思われます。ですが、神奈川県が有害図書類にあえてGTA3だけを選んだことには多くの人が疑問を投げかけました。そこで問題になるのが審議の方法です。そもそも、雑誌類に関する有害図書類の指定に関しては、神奈川県は基本的にひとつの雑誌を指しては行いません。全体的なガイドラインを示して、基準に引っかかるものは有害図書類として扱う形です。これを包括指定といいます。対してゲームに関しては個別指定を行いました。ですから、個別にひとつひとつのソフトを検証して、これはOK、これはNOと選別をしていくわけですね。
具体的にどういう形が取られたかといいますと、まず県職員の方が県内のゲームショップに行き、先述した米国での報道などを元にサンプルを元にサンプルとして購入。他に比較対象として購入した数本とあわせ、実際にプレイしたものを10分程のビデオに録画、それを視聴した上で1時間ほど審議をしたということです。ビデオには主人公が街の市民を車で人を轢く場面や、殴る、銃で撃つシーンなどが流れ、出席者全員が一致して有害図書類に指定するべきとの意見を出し決定しました。しかし一方で、審議を傍聴していた一般の方からは、この審議方法に疑問の声も聞こえました。
この神奈川県の審議の問題点というのは一体何なのでしょうか?