「重厚長大」から「軽薄短小」へのパラダイムシフト
■関連ガイド記事:ゲームをやらなくなった大人たちもし上記のことに心当たりがあるようならば、それはゲームにおける「重厚長大」から「軽薄短小」へのパラダイムシフトが起こっている可能性があります。
大事なのは「ゲームに対する興味は多かれ少なかれある」のにもかかわらず「積極的に時間を取らなくなっている」という点。ゲーム自体は好きなので、遊ぶゲームを選んでいるのです。
つまり「重厚長大」を貫いたPS3、Xbox360に対して、ある意味での「軽薄短小」で攻めるWii、という図式が見える気がするのです。
DSの登場、脳トレブームの到来により顕著になったカジュアルゲームへの流れはWiiへの期待感を高め、逆に「重厚長大」を貫くPS3には懐疑的な意見が多く集まるようになっていた。
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つまりPS3というのは「概念」であって、ゲーム機という括りの中に入れにくいものがあったわけです。久夛良木社長の「PS3はゲーム機ではなくコンピュータエンタテインメントだ」という発言もPS3の正体をわかりにくくしていました。
しかしここでその証明ではなく値下げを選んだということは、まずはPS3がゲーム機であるということを認めた形になります。赤字を出してでも普及する方を選んだわけです。
発売前、ゲームショウのタイミングで価格改定が発表されたとき、不思議なことにプレス関係者の空気は「安堵」だった。
市場分析の上で\62,790のPS3はあまりに無謀な戦略と思われたわけだ。
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僕はこの「HDに対応しているゲーム機」「HDに対応していないゲーム機」というのは結構大事なポイントになってくるのではないかと思います。
ゲーム機として申し分ない完成度のWiiですが、唯一不満を感じるとすればこの「HD非対応」の一点に尽きます。
現在では、近い将来にWiiHDが登場するのではないかという憶測がほぼ確定事項として言われている。
WiiをフルHDテレビに表示するのは少しキツイという意見も多い。
だが、それが高解像度Wiiだったとして、やはりグラフィックを重視したWiiタイトルが増加するという方向ではないだろう。
PS3の価格が当初62,790円と発表された時、ゲーム業界全体の雰囲気として「PSの時代は終わったかな。DSも好調だし、Wiiの一人勝ちだろう」という空気があったように思います。それくらい魅力的なハードです。
アーキテクチャからWiiはゲーム機です。まさにお茶の間にゲームを「奪い返す」ためのハードです。いかにゲーム機に向かわせるか、興味をひきつけるか、斬新な遊び方を提供できるかを考え抜いて作られた、美しいまでに理想的なゲーム機なのです。
過去記事をチェックして絶句したのだが、この人はWiiを絶賛している。
プレイステーションガイドにあるまじき行為である。
ちなみに筆者はWiiを未だに所持していない。
未だにである!
それではPS3発売前までの記事をいろいろと反省したい。