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歌とゲームとアニメの関係(2ページ目)

ゲームに初めて歌が採用されたのはいつ? 歌とゲームの歴史を紐解いてみましょう。

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

CDの大容量を生かせ!

ゲーム機に採用されているメディアがそれまでのカセットからCDに移ると、まず大容量の恩恵を受けることになる。
カセット時代は「8メガの大容量!」などと言われていた容量の大きさだが、これは8Mビットの事であり、現在主流のバイト換算で1MBとなる。
『ファイナルファンタジーVI』は当時大容量24メガと表記されており、バイト換算で3MB。CD換算で20秒程度の容量にすべてが詰まっていた。

そこからのCD-ROMの640MBという容量はとんでもない飛躍だ。
データ管理はどんどんリッチに、大雑把になる。
派手な一枚絵を入れてもアニメーションを入れてもボーカル曲を入れても自由、というわけだ。

筆者はその中から、メガCDで発売された『LUNAR ザ・シルバースター』をプッシュしたい。最近PSPでもリメイクされており、歌の入ったRPGとしてとてもよく出来ている。

ボーカル入りゲームの集大成ともいえるのが『サクラ大戦』ではないだろうか。
ゲームとミュージカルを融合させるという手法はあまりに斬新で、キャラクター人気も相まって長くヒットシリーズとなった。

しかしアニメと曲を豊富に詰め込んだ後、ゲーム製作者は思い知ることになる。
それを始めてしまうと今度は容量が足りないのだ。
ゲームは演出、楽曲にデータをとられてCD2枚組、3枚組というタイトルも増えてくるようになった。PS2でDVDという8GBを超えるメディアに、PS3のBlu-rayにいたっては50GBという超大容量メディアとなる。
初代スーパーマリオブラザーズの容量が40KB…ゲームの面白さと容量は比例しないということでもあるのだろうが、とんでもない時代になったものだ。

片や、アーケードで人気を博した『ダンスダンスレボリューション』、『ビートマニア』などのリズムゲームはボーカル入り楽曲が一つのムーブメントとなる。

当初はセンセーショナルだった「ゲームに歌が入っている」という要素は、もはや全く不思議なことではなくなっていた。
また、もう一つの動きとしてテレビアニメのゲーム化などが挙げられる。
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