■関連ガイド記事:ゆとりのないPSP
20,000円くらいで出ないかなぁ。
発売時の価格はほぼズバリ20,790円だった。
が、これはただの願望で実際の予想はもっと高価だった。最初期などは「50,000円くらいの価値がある」と言う始末。お恥ずかしい。
当時でもかなり頑張った印象のある価格設定だが、これはひょっとしたらSCE初の逆ザヤハードだったのではないだろうか。
今回東京ゲームショウでPSPのラインアップを見ていて痛切に感じたのが、非常に「ゆとり」がないということ。どのタイトルも人気作の続編で、メーカー側の本気ぶりはかなり伝わるのですが、どれも「あぁ、売れるだろうなぁ」というタイトルばかりで意外性がまったくない。
続編頼みのラインアップではあったのだが、期待ほどヒットには恵まれなかった。
これは続編というよりは「据え置きゲーム機のサブセット版」とも受け取れるラインアップが受け入れられなかっただけで、PSPに向けて作りこまれたオリジナルタイトルは徐々に好調な売り上げを記録し始めた。
「ちゃんとユーザーを想定してゲーム作りができているか」という点は、この頃から問われ続けている課題だと私は思う。
■関連ガイド記事:PSPはiPodの夢を見るか?
写真が表示できるiPodや、iPodに取り付けて動画再生に対応させる周辺機器が登場したことを考えても、液晶の表示機能の高さはかなりのアドバンテージといえると思う。
iPod的な使い方が出来て、将来性があり、オマケにゲームまで出来てしまうという存在感は非常に魅力的かもしれない。
当時iPodに対するアドバンテージとしていた液晶だが、その後動画再生に対応するiPod、タッチパネル液晶を搭載したiPod Tuchなどの登場により、そのアドバンテージも薄れてしまった。
ただ、筆者としてはPSPのソフト供給媒体であるUMDの将来性についてはやや疑問を感じずにはいられない。
やはり、当時からUMDに対する疑問の声は多かった。
UMDレスとなるPSP goにしても、UMDレスモデルの検討はかなり早い段階からなされていたようである。
ただ当時、「大容量メディアで携帯ゲーム」という訴求力はかなり大きく、セキュアで大容量、省スペースなメディアがほかになかったということはフォローされても良い点だろう。
最後におさらいと反省をしておこう。