初音ミクの前世は熊だった?
やっぱアレですよ。なんでもかわいい方がいいですよ。熊も捨てがたいですが。 |
曲の出来栄えによって音楽チャートにチャートインするのだが、そもそもの出来栄えの判断基準がよくわからず、ゲーム性としては微妙なものだった。
だが、熊のえもいわれぬキャラクター性と、音声合成というなんだか凄いっぽい技術で知る人ぞ知る作品となったのである。
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当時は知名度もそれほど高くなかった『くまうた』だが、初音ミクのヒットによって再評価されている。現在でもニコニコ動画で投稿されているので、興味のある人はぜひ観てみて欲しい。
それにしても、10年前にはまだまだ未熟だった音声合成の歌声生成技術が、これほどまでにそれっぽく聴けて、さらに市民権を得るまでの人気を博する日がこようとは思いもしなかった。
前出のシンセサイザーの場合、当時はMU100という5万円ほどの音源を購入し、2万円ほどのプラグインボードを購入して拡張する必要があった。これでも圧倒的に安価な環境だったのである。そのわずか5年後にはPS2が本体だけで音声合成を実現していたと言うことに当時驚いたものだ。
拡張ボードで実行していた複雑な演算を、いまやゲーム機やPCだけでこなしてしまうのだから。
さらに初音ミクに至って、恐るべき「人間くささ」を手に入れた音声合成技術。動画共有サイトや『初音ミク -Project DIVA-』で彼女を見かけたときには、熊という偉大な先人がいたということも是非思い出してあげて欲しい。
初音ミク -Project DIVA-
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