偽物と本物
中国などでは有名ゲーム機の模倣品が堂々と作られるケースもあり、本物に見せかけた模倣品の流出である可能性も非常に大きい。中国製のWiiっぽいゲーム機「威力棒 Vii」などはその最たるものだ。
“Wiiもどき”の全貌公開!中国「威力棒 Vii」を分解した
最近は国外の協力工場からの写真流出が目立つが、それは大手企業がこぞって人件費の安い国外で製造するから。しかしながら機密事項の漏洩、技術の流出、また模造品の氾濫なども心配されるところだ。
結論
いろいろなケースを見てみたが、言うまでもなく、結論としては最初に書いたように「リーク情報は信じない」のが一番だ。それでもあえてほかの人が知らない(かも知れない)情報で心臓を高鳴らせるのも面白い。
リークではないが、最近メーカーがティーザー広告を活用するパターンが増えてきた。
ティーザー広告は英語のtease(じらす)からきている通り、製品の重要な部分を隠して広報展開する手法だ。「○日に重大発表をする」というような予告だったり、ただの風景と謎のカウントダウンだけだったり、イメージを漠然と流すものだったりとパターンは様々。
ゲーム業界においては機種名を隠してティーザー広告を展開することが多い。
これは、どの機種かを伏せておいてさまざまなゲーム機のユーザーの注目を集めるという効果がある。Xbox360専用タイトルである『スターオーシャン4』も機種名を伏せて公表されたため、PSPやPS3で発売されるのではないかという期待があった。PS3専門誌で取り扱われたこともある。
また、メーカーが意図的にリーク情報を流したのではないか、と思われるケースもある。
重要なポストについている人間と近しいライターや評論家が、やはりリーク情報を得ていたりするケースも。もちろん守秘義務により主だった暴露はないが、記事の端々に見え隠れすることもあるので面白い。
ライター後藤弘茂氏は、インプレスの人気コーナー「Weekly海外ニュース」で久多良木前SCEJ社長とのインタビューで様々な情報を聞き出していた。広報部の社員さんにとっては割と冷や汗ものだったらしいが、こういった情報から構築していく未来予想は楽しいものだ。
その他、ゲーム市場の流通ルートの立場から市場判断として流れる情報もある。
「最近○の出荷が規制されている。新型が発売されるかもしれない」などの情報は、少し注意が必要だ。出荷規制イコール新型登場とは限らないからである。ただし新型の登場前に出荷規制と思われる動きが見られることがあり、これも情報としては面白い。
大事なのは、自分の裁量で情報を取捨選択することだ。
リーク情報をたくさん抱えて将来の展開を想像するのは楽しいが、大きな期待を寄せた後に空振りに終わるとこれまた非常にさみしい。どの情報も一線をおいて、熱くならない程度に楽しむといいだろう。