関係者の知り合い
最も信憑性の低いのが関係者の知り合いを名乗る誰かのリーク情報だ。基本的には噂レベルと思ってよい。
「○○に勤めている友人から聞いたんだけど」などの話は誰でも言える。
しかしながら、ごく稀に的中することもあるので侮れない。
某有名RPG最新作の発売の遅れも、一応事前リークが存在した。
ただ、「下手な鉄砲」の論理で一つ的中しても、そのリーク情報全てが肯定されるわけではない。
アナリスト
アナリストと呼ばれる人が「○年までにはこうなるだろう」といった発言をする場合がある。これはただの分析であり、当然リークではない。「ゲーム業界に強い証券アナリスト」がものすごく的外れな分析をしていたりするケースも多く、当たらない予言レベルで受け止めるのが良いかと思われる。
彼らは現状から未来を予想するのが仕事ではあるが、そもそも「現状が何故こうなのか」という認識からズレていると言わざるを得ないことも多い。
コンセプトデザインの流出
いかにも本物っぽいイラスト、CGなどが登場し「これが話題の新型!」などというキャプションが踊ることも多い。その多くはリアルな存在感で非常に本物っぽく作ってあるが、信憑性は著しく低いと思っていいだろう。CGのスキルと頑張りがあれば素人でも作れてしまうものだからだ。
量産試作
唯一、多少なりとも検証が必要だと思わせるものが量産品や量産試作品の流出である。基盤や板金から製品を連想するのはほとんど不可能だが、本体の樹脂部品などは話題として非常にオイシイ。通常製品を量産するには、試作品、量産試作品を作る必要がある。
デザインレビューの段階ではコンセプトデザインや1点物の加工品で打ち合わせを始めるが、設計が固まると量産用の金型を用意することになる。
樹脂の射出成型品であれば、金型の製作費がかなりかかるため偽物である可能性が低いということだ。
その際は射出成型品であるかどうかの見極めが必要だが、これは製造業に携わる人なら容易に見分けがついてしまう。
製品に樹脂成型時の湯流れが見えるかどうか、ランナーから切り離した時のゲート跡があるかどうか、押し出しピンの跡があるかどうか。
ゲーム機本体の成型品であれば、国内でもかなりの資金が必要。中国生産が相当削減できるが、それだけの資金が投入されるのであれば「その部品が量産される」ということは確実と思ってよいわけである。
ただし、それが本当に本物の流出かどうかというのはまた話が別となる。