完全なるファン向け

ゲーム内コラボも豊富。iPodは本物同様の操作なのがニクイ。

ゲーム業界ニュースの田下氏も指摘していた通り、筆者も『メタルギアソリッド』シリーズにPS3の未来を託すのは荷が重かったと思っている。

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実力不足というわけではない。

むしろ、日本国内の『メタルギアソリッド』の評価は低いのではないかとさえ、筆者は思っている。
『メタルギアソリッド』の問題というよりは、マッチング不備という結果になるのではないだろうか。

確かに初週の売り上げはPS3最大の売り上げだが、切り札を投入してもミリオン達成が見えない状態は他のパブリッシャーにどう映るのだろう。

非ゲーマーの取り込みに力をおくWiiと比較して、「コアなゲーマーから支持を受けるゲームの、前作のプレイが前提の新作」というのがまた難しい。

基本的には「シリーズのファン向け」である今作が「PS3の未来を占う重要作」とみなされるようになったためのマッチングの無理を感じるのである。

さらに、これに続く期待の大作というのにも乏しい。

思えば、前作までのプレイが必須の純粋な続編というタイトルは実はあまり多くはない。最新作はDSで発売される『ドラゴンクエスト』、作品ごとにシナリオどころかシステムも異なる『ファイナルファンタジー』、様々なハードで展開する『テイルズ・オブ・~』シリーズ。

シリーズものの多くは新規ユーザーの取り込みのため、世界観は共通でもシナリオの連続性を薄めたものが多い。
『メタルギアソリッド3』も純粋な続編というより「シリーズの原点を描く」という点である程度独立している。

それらすべてを統括する最新作ならば、シリーズのプレイが前提となるのも仕方がないことだろう。

しかし、まったく未体験だからという理由で敬遠するのは勿体無さ過ぎる。
この作品は、現在欧米で主流の戦争・特殊部隊を扱うゲームに先駆けて登場しつつ、「敵に発見されずに進入する」「極力敵を殺さずにプレイできる」など、テーマは反戦と言ってもよい。

何より映像やプレイ体験から来る「次世代機感」は抜群だ。
国内パブリッシャーが見せた意地とも言えるその完成度は、一見の価値がある。この先発売される作品のベンチマークとしても、多少の予習をしてでもプレイして欲しい作品だ。

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