どのハードよりも懐の広いPS3

 
年末商戦で追い上げなるか?PS3
PS3というハードウェアを語る際、多くの人の脳裏に浮かぶのは「お金がかかるハードウェアである」と言う事実ではないだろうか。

ゲーム機が高価なのはもちろん、将来を見据えた設計は「このハードの性能を100%引き出すには高価な機材が必要」という事態を生み出した。
TVはフルHDTV、しかも最新式のHDMI1.3aという規格に対応している。
サラウンドを実現するためのAVアンプはHDMI対応のものが望ましい…。

この調子で機材を揃えていけばお金がいくらあっても足りやしない。
だが、逆に言えばどれだけ機材がグレードアップしてもそれを受け止めるだけの実力がPS3にはある。

次世代ゲーム機としてだけでなく、次世代DVD規格であるBlu-rayDiscの再生、次世代CD規格であるSACDの再生をサポートしているPS3。だが、今回筆者がプッシュしたいのはそれらの機能ではない。
ソフトを何も買い足さなくて楽しめてしまう、アップコンバート機能である。

既にあるものをより良くする技術

アップコンバートはアプコンと略されることもあり、簡単に言うと「本来の画質(音質)をより綺麗に見せる(聴かせる)処理」のことである。
PS3は映像ディスクであるDVD、音楽ディスクのCD、ゲームディスクのPS、PS2(40GBモデルを除く)をアップコンバートして出力することが可能だ。
 
フルHDテレビの表示能力は1080p(1920x1080)で、DVDやPS2などの解像度480i・480p(720x480)を大幅に上回る。このため大型テレビでDVDやPSをプレイするときにはギザギザが目立って見づらいということが起こる。
 
PS3では、DVDやPSの画像を独自のアルゴリズムで精細に変換し、フルHDテレビでも高解像度で表示してくれるのである。
 
特にDVDのアップコンバート機能は優秀で、高級再生機にも引けをとらない優秀さだとAV関連雑誌などでも絶賛されている。ただし著作権保護のため、HDMI端子で接続していないと出力できないのが残念ではある。
だが、手持ちのDVDを片っ端から観てみたくなるだけの魅力がある機能だ。どれほどの画質向上工場が得られるのか検証したサイトを見ると、目を疑うのではないだろうか。

電脳御殿 | PS3アプコン検証-初代PS編

電脳御殿 | PS3アプコンのクオリティ目標がBD版Airであった件
 
ゲームの場合はタイトルによって得手不得手があるようだが、以前紹介した『オーディンスフィア』や『ゴッドオブウォー』などではその恩恵を十分受けることができる。
PSのゲームの静止画などは効果が顕著で、もちろんゲームアーカイブスでダウンロードしたタイトルでもバッチリアップコンバートがかかる。

そして、筆者が特筆したいのはCDのアップコンバート。
通常CDの再生というのは44.1kHzだが、これを44.1/88.2/176.4kHzで再生できるのである。聴きなれた音楽がそのまま高音質になるというのは新鮮な体験である。