日本は著作権保護に熱心?
その理由を説明するには、各国のデジタル放送の方式の違いを説明する必要がある。今回発表された欧州ではDVB-Tと呼ばれる方式を採用している。
対して日本はISDB-T。北米ではATSCを採用している。
ISDB-Tとは:ITpro
アナログ放送時代(NTSC、PAL、SECAMなど)とはまた異なる分布であり、中国において独自の方式を採用することが決定されている。
さて、ここで重要なのは、主だった方式の中で後発となる日本のISDB-T方式である。日本では2004年4月5日以降、デジタル放送全てにスクランブルがかけられている。これを解除するにはB-CASカードと言うICカードを挿入する必要がある。
その上放送には「一回のみ複製可能(コピーワンス)」と言う信号が付加されているため、録画した番組をコピーすることは出来ない(放送を録画する時点で既に一回目のコピーとみなされる)。DVDなどに移したい場合にはコピーではなく移動(ムーブ)する必要がある。当然移動した元のデータは削除されるので、万一移動に失敗したらその番組は二度と観れない。
現在この方式についてユーザーからの不満の声が多く、総務省は9回までの「コピーワンス」を認める緩和案を発表した。しかし一度コピーしたものの孫コピーは認められておらず、採用されたとしても利便性がそれほど上がるとは思えない。
世界の放送方式 - Wikipedia
地上デジタルテレビジョン放送 - Wikipedia