PS3を襲うマルチプラットフォームの波(4ページ目)

マルチプラットフォームは逃れられない！

良いゲームがたくさんの人にプレイされるのはとてもいいこと。今後はこれまで以上にゲームハードごとの明確な性格付けが必要になってくるでしょう。

今挙げた二つのマルチプラットフォーム、共通するのは「高騰するゲーム開発費を複数のプラットフォームで回収する」と言う点。
特にHD画質に対応したPS3とXbox360の両方に今から対応していれば、この先次世代ゲーム機戦争でどちらが勝利してもメーカーの投資は生かされることになるでしょう。

今回、『デビル メイ クライ 4』のマルチプラットフォーム展開の何が問題なのでしょうか。それはPSというプラットフォームで誕生し、成長していったタイトルが容易く他のプラットフォームで展開されてしまうという点なのです。
海外では一部のソニー・コンピュータエンタテインメントファンがカプコンに対して不買運動をするという動きも出ているようです。

[etc] 『デビル メイ クライ 4』 のマルチ発売を受け、ソニーファンがカプコンをボイコットの署名活動―海外 - ゲーマーホリック

この状況下で、『デビル メイ クライ 4』がマルチプラットフォーム展開されたり、ナムコの『エースコンバット』シリーズ最新作がXbox360での発売になったりと、続々とPS3には逆風ともいえる状況になってきています。

ACE COMBAT 6

しかし、PS3やXbox360という高度なゲーム機を使いこなし、贅沢なグラフィック機能を使い果たすためには莫大な開発費が必要であり、ふくらみ続ける開発費を回収するためにはマルチプラットフォーム化は不可欠なのです。

また、もうひとつの傾向としてゲームのインターナショナル化があります。

次回はインターナショナル化について考えてみましょう。マルチプラットフォーム、インターナショナルの果てにゲーム機はすべて同じものになってしまうかもしれない！？
そこで任天堂がWiiに見出した希望とは？