守備隊長、エースパイロットは侮るな!
SP攻撃の使用タイミングが命運を別けます。ご利用は計画的に! |
雑魚キャラクターがほぼ棒立ちなのに比べ、エースパイロットたちはしっかりとガードをし、隙を突いてSP攻撃を仕掛けてきます。
今作で始めて無双系アクションに触れるユーザーは少し戸惑うかも知れません。
基本的には
○防御をしっかりと固める
○周りの雑魚キャラクターを倒してSPゲージを溜める
○距離をとってビームライフル(チャージ攻撃)で牽制する
○自分の体力がなくなってくる(ゲージが赤くなる)とSPゲージが自動で溜まるので、逃げ回ってSPゲージを溜めつつ隙を見てSP攻撃を仕掛ける
などの戦法が有効です。
ちなみにエースパイロットとしてアナベル・ガトー、ジョニー・ライデンなどと戦えるなど、ファンにはたまらない演出も。
艦隊と直接戦闘が出来ないのは残念ですが、コンセプトから言っても仕方ないかも知れません。
「オフィシャルモード」は原作の名場面などを凝縮したものになっており、正直物足りなさを感じます。出来れば短いステージを含めてしっかりとストーリーを追ってプレイしたかったと思います。
が。
このゲームの真の醍醐味は「オリジナルモード」にあったのです!
あはは、こりゃむちゃくちゃだ
中でも『Gガンダム』のはまり具合は絶妙! |
これはもうある種シュールです。
謎の惑星を舞台に、各キャラクターの個性がぶつかり合うような展開を見せます。作品の垣根を越えて会話が成立する様はある種のカタルシスを感じます。
比較的最近の作品、いわゆる平成ガンダムを視聴した層にはたまらないシチュエーションではないでしょうか。特に原作自体が格闘がテーマと言う異色作『機動武闘伝Gガンダム』のハマり具合は絶妙です。
ガンダムファン、無双ファンに捧ぐ!
これはもうお祭り感覚で楽しむのが良いでしょう。ありえないシチュエーション、ありえない台詞のやり取り。一部のキャラクターと機体の組み合わせでは気の利いた台詞も。 |
ですが良作なだけにいくつか残念な点も。
ガンダムファンとしては、「オフィシャルモード」のダイジェスト的な作りはやや残念なものがあります。それぞれの作品をもっと丁寧に再現して、なおかつ『逆襲のシャア』などを網羅していたら登場人物や舞台が時と共に移り変わる様を表現できたでしょう。
また、無双ファンとしては連続攻撃の種類が少ないなど、少し練りこみ不足を感じる点はありました。
結果としてはそれぞれのファンに少しずつ残念な点があると言う感じでしょうか。
しかし、起動時のロードが済めばほぼストレスレスの読み込み時間、強引に宇宙空間を表現してしまった点など評価する点も多く、『真・三國無双』でおなじみの追加ディスクなどの登場も期待してしまいます。
本作はPS3の可能性を感じさせると言った点でも興味深く、ボリュームの面でも遊び応えはかなりのもの。特に「オフィシャルモード」をアムロでクリアしたとき、あの人が選択できるようになった時点で思わずガッツポーズしてしまいました。その後もクリアするたびに新しいキャラクター・要素がオープンしていくのはやりがいを感じます。
同時に「これならあれも実現してほしい」「これも実現してほしい」というリクエストが無限大に出てきてしまいました。
宇宙世紀モノのみに絞って、ケンプファーやデンドロビウムを操作できる無双…もしくは『機動戦士ガンダムSEED』版の無双…いちユーザーとして非常に興味があります。
というわけで現在のPS3では圧倒的にお勧めできる良作です! 次回作への期待も含めてぜひ体験していただきたい!
ガンダム無双
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