12月10日に次世代ゲーム機の先陣を切って発売されたXboxの後継機Xbox360!
そのスタートダッシュはいかなるものだったのか? 実は予想外に穏やかなスタートだったのです。
初代Xboxよりも大人しい出だし
ソニー・コンピュータエンタテインメントのPS3、マイクロソフトのXbox360、任天堂のレボリューション(仮称)と来年までには3社揃い踏みとなる次世代ゲーム機の発売。最も早い発売となったのは3機種の中で唯一2005年内に発売されたXbox360でした。驚異的なグラフィックス能力を有し、Windows譲りの恵まれた開発環境をバックに持つXbox360は、初代Xboxの日本市場での苦戦(海外では販売台数を伸ばしたものの、日本では日本人好みのタイトルに恵まれず苦戦)を教訓に数々の大作RPGの発売を予定してます。
日本市場での成功を第一に考えられているとも言われるXbox360、その日本デビューはいかなるものだったのでしょうか?
12月13日にエンターブレインから発表された速報によれば、Xbox360本体の推定販売台数は約6万2000台となっています。推定店頭入荷台数が約15万9000台ということを考えると、まだ在庫が潤沢に残されているということですね。
Xbox 360、発売2日間で約6.2万台を販売 ~ ソフトは『リッジ6』 / ファミ通.com
初代Xboxが発売3日間で推定販売台数約12万4000台、ということと比較してもかなりのスロースタートという印象。
大方の分析として、Xbox360と同時発売を予定されていた『デッド オア アライブ4』が12月29日に発売延期されたのが上げられることが多いようです。
Xbox360にとってのキラータイトル(戦略的に重要なタイトル)である同タイトルの延期によって、本体の買い控えが起きたというわけです。
その最たる根拠がソフト装着率0.91本という低さ。この数字は一つのハードに対してソフトが販売された割合をあらわし、1本よりも低いということは「ソフトを買わずにハードだけを購入した人がいる」ということをあらわします。
これはXbox360のローンチタイトル(本体と同時に発売されたタイトル)に『デッド オア アライブ4』ほどの魅力あるタイトルがなかった、という意味でもあります。ちなみにもっとも売れたローンチタイトルは『リッジレーサー6』で2万9891本(推定)となっています。
しかしキラータイトルがなかったために買い控えが起きた、という意味では今後のタイトルが重要な意味を持ってきます。来年春と言われているPS3の発売日までに販売台数で大きなリードを稼いでおきたいのがマイクロソフトの本音。
本体の発売では先手を打っても、結局「PS3が出るまでは様子見しよう」という形の買い控えが起きてしまうと、先行逃げ切りしたいマイクロソフトにはかなり厳しい状況になると言えます。
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