無双演武モードで武将を選ぶとムービーが始まりゲームスタートです。
まず最初に声を大にして言いたいのは、「このゲームがドルビープロロジック2対応である」ということ。対応アンプに接続すると、音声が5.1チャンネルで再生されます。
乱戦がメインとなるこのゲームにおいて、この5.1チャンネルの威力は凄まじいものがあります。群集を切り倒すたびに四方八方から聞こえる斬撃音、叫び声などはかなりの臨場感! ゲームの迫力が1.8倍は増加します(当社比)。
ということで早速手近な敵をバッサバッサ切り倒しながら画面に次々現れる指示に従います。この指示がミッションで、達成するごとに勲功を入手することが出来ます。この勲功がいわゆる経験点となり、武将の成長に必要なポイントなのです。
また、『戦国無双』はキャラクターが美麗。一度でも無双演武をクリアした武将は別コスチュームでも遊ぶことが出来るのですが、これがまたプレイの楽しみに繋がる出来栄えです。
■攻城戦が新鮮
数あるアクションゲームの中でもキャラクターの動きが俊敏で反応がよく、爽快感を重視した『戦国無双』。シリーズ作として始めて攻城戦を採用した今作ですが、狭い廊下を移動しながらの戦闘。ということで、大切な爽快感がスポイルされないか? というところが個人的に気になっていたのですが、結論から言えば「爽快感はやや薄まるが、その代わりに攻略する楽しさが味わえる!」という感じ。
城内は割と広い作りになっているので迷路がまったくだめ! という人には薦めかねますが、数々のトラップをくぐり抜けて目的地を探すのは新鮮な楽しさです。操作性のよさも手伝って、立派に新要素として確立されている感があります。
■分岐が楽しい!
阿国以外の14武将にはシナリオに分岐があります。普通に分岐して違うシナリオが楽しめるものと、条件を満たさないと4ステージでエンディングに到達してしまうものがあります。
中には真田幸村のように武田信玄でクリアしておかないと分岐が発生しないものなどあり、これらをすべて制覇してすべてのエンディングを見るだけでもかなり遊び応えがあると思います。
分岐がある分だけエンディングも用意されており、真のエンディングともいえるものと、分岐に失敗したときなどに見ることが出来る実機エンディングがあります。実機エンディングはやや画質が落ちるものになります。
シナリオの多くが史実と違った展開になるのも『戦国無双』ならでは、と言えるかもしれません。信長などは本願寺で死ぬ展開が無いという徹底振りです。こういったIFワールドを楽しむのも醍醐味の一つでしょう。が、個人的には歴史に即した内容で遊びたかったとも思います。
また阿国に至っては様々な武将との実機エンディング(その数なんと9つ)があるという噂。この阿国や石川五右衛門などが登場するシナリオでは独特の展開が楽しめます。