■今からでも遅くない? |
様々なメディアで展開し、ゲームも4部作という大ボリュームの『.hack』。今から始めるには抵抗があるかもしれません。アニメには興味がないがゲームは気になる、そんな人も結構いるのではないでしょうか? もちろんゲーム版『.hack』を100%楽しむためにはTVアニメなどの前知識が必要ですが、ゲーム単体でも十分楽しめる作りになっています。それではゲームの特徴を紹介しましょう。 ○ゲームにDVDが付随 ゲームの4部作それぞれに30分程度のアニメDVDが付随します。アニメDVDのストーリーはゲームとシンクロし、単体でも楽しめるものになっています。時間があれば是非プレイの前にでも観ておきましょう。 ○アニメからゲームに繋がる物語 ゲーム版の『.hack』はTVアニメ版の後の話。主人公などは違いますが、TVアニメを見ておくことでストーリーをより深く楽しむことが出来ます。ゲームでTVアニメのキャラクターが登場するイベントもあります。ただ、筆者の印象ではTVアニメ版を観なくても十分楽しめるのではないでしょうか。ゲーム版をプレイしてもし興味が湧いたならTVアニメを観るというスタンスでも大丈夫だと思います。 ○ゲーム内ゲーム(劇中劇)の妙 『.hack』は『ザ・ワールド』というネットゲームをプレイしている、という設定のゲームです。いわばゲーム内ゲームなのですが、掲示板やメールなどで『ザ・ワールド』の情報を集めていくシステムは今までにないものでしょう。これが独特のプレイ感覚を演出しています。 ○斬新な戦闘システム 戦闘システムも独特で、リアルタイムでアクション性のやや強いものになっています。操作するのは主人公一人で、仲間は自分の判断で行動しますが、チャット機能で仲間に指示を出すこともできます。しかもそれぞれのキャラクターと主人公の間で信頼度が高いほどより効果的に行動してくれるという懲りよう。 普通4部作ならオーソドックスな戦闘になりがちだと思うのですが、この一癖あるシステムが『.hack』を特徴付けていると言えるでしょう。 ○ゲームですべての謎が明らかになる構成 『.hack』はゲーム版が中心に据えられている物語。TVアニメなどの謎はすべてゲーム版に集約されています。 従来はオマケ的であったゲームを主軸に構えることで、他のメディアミックス作品にはない一体感を生み出すことに成功しています。 |
■メディアミックスの一つの完成系 |
数年前に氾濫したメディアミックス。その完成系を見せてくれたのが『.hack』と言っても良いのではないでしょうか。 安易なメディア展開に頼らず、ゲーム内ゲームを効果的にシステムに組み入れた本作。今まさに旬を迎えているネットワークゲームを取り扱ったことも評価できるでしょう。 メディアミックスも、戦略をもってすれば成功することを証明した良作です。アニメ好きだけでなく広く遊んで欲しいものです。 ゲーム4本を一気に購入するのはやや財布に厳しいですよね。この際ボーナスをあてにするのも良いかもしれません。GWに予定がなければ『.hack』漬けというのはいかがでしょうか? [参考リンク] CyberConnect2 バンダイ |
(c) Project .hack
(c) BANDAI 2002,0223