■わ…わかりにくいっ! |
当初の目的である5.1chでのDVDの視聴をするため、PS2を立ち上げます。起動音までもが今までと違う気がする! これがデジタルアンプの力か! 後ろから音が聴こえる感覚になれていないせいか、聴きなれた音まで特別に思えてしまいます。 早速借りてきたDVDをセットして観てみることに。 その前にちゃんとPS2側で設定しなければいけません。ディスクを入れずに起動すると出てくるメニュー画面で音声を選択して「デジタル出力」に設定。これで準備万端! 視聴開始! とりあえずゲームつながりで、PS2でも発売されているゲームが原作の映画『トゥームレイダー』を見てみることにします。 …。 なんというか…これって5.1chなのかなぁ…? 全然変わらない気がするけど、リアスピーカーからも音は出てるし…うーん??? と唸ること数10分。アンプのマニュアルを見ると5.1chにはなっていない事が判明しました。 なんで!? 何度本体の設定をやり直して再生してみても5.1chになりません。その折、DVDプレイヤーの設定(コントローラーで×ボタンを押すと出ます)の音声再生を「入」にしなければデジタル再生できない事が発覚しました。 つまり、[1]本体の設定をデジタル出力にして、[2]DVDプレイヤーの設定も変更しないとデジタル再生は出来ないんです。前々から「わかりにくい」という評判は聞いていましたが、こういうことだったんですね。 いろいろ苦労しましたが、これでドルビーデジタル5.1chの音声を楽しむ事が出来るわけです! |
■体が浮きます |
とりあえず観てみた『トゥームレイダー』ですが、音の迫力には本当にビックリしました。時間帯を考えて観ないとお隣さんが怒鳴り込んできそうな迫力です。特にクライマックスは物語の盛り上がりに加えて音声が縦横無尽に駆け巡り、まさにミニシアターといった臨場感。 もともと映画が好きな僕はさまざまなDVDを視聴して5.1chを味わったのですが、アクションモノなどはほぼ例外なく迫力あるサラウンド感を体験できました。特に顕著なのは『マトリクス』や『ソードフィッシュ』などの動きの激しい映画、もしくは『スターウォーズ エピソード1』などのSF映画など。(たとえ映画そのもののが微妙な出来でも楽しめる…と言ったら言いすぎでしょうか?) 洋画は「セリフの音量が抑え目で、その分爆破シーンなどが大音量」という特徴があり、セリフにあわせてボリューム調整をしておくとクライマックスで目玉が飛び出る可能性があります。それほど大きな音が出せないケースでも「大きい音を抑える機能」や「ヘッドホンで擬似サラウンドを体験できる機能」を持ったアンプがあるので、やはり機能はしっかりチェックした方が良いでしょう。 それでは次ページでは「本当にPS2でデジタルアンプは有効かどうか」を検証! |