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3本の新作ゲームで夏を大満喫! ゲームで夏を満喫してみよう!(3ページ目)

『ふたりのファンタビジョン』『ぼくのなつやすみ2』『サルゲッチュ2』と3本の新作ゲームで夏を大満喫! 毎週1本ずつ紹介していくぞ!

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

とりあえず雰囲気作り
花火を楽しむ上での大事な要素、それはまず暗さだと判断。まずは部屋の電気を全部消してプレイしてみましょう。DVDを見るときなどもそうですが、部屋を真っ暗にするだけで雰囲気が全然違います! 特に『ふたりのファンタビジョン』では効果絶大です。


しかし、部屋を暗くしただけではなんだか物足りない。いまいち花火気分を味わえません。そこで、オプション項目を色々いじってみることにしました。

『ふたりのファンタビジョン』では、BGMと効果音の音量を別々に設定できます。ここに注目しましょう。せっかくのお洒落なBGMですが、今回はOFFにしてみましょう。代わりに効果音をいっぱいに。これだけでかなりそれらしくなります。

そしてもうひとつ、重要なオプション項目があるのです。それは“花火音の時間差”。この項目を0.5~1.0SECにしてみましょう。

これは花火がフラッシュしてから音がするまでの時間。通常花火を見るときは、花火からの距離に応じて光と音に時間差が生じます。それが再現できるのです。試しにメニュー画面で「リプレイ」を選んでリプレイを見てみましょう。かなり本物の花火に近い臨場感を味わえるはずです。


ちょっとこだわってみましょう
なぜ時間差がおきるのでしょうか? それは光と音の進む速度が違うからで、光の伝達速度は秒速約300,000kmといわれています。光ったらすぐ見えると思っていいでしょう。それに比べると音はとても遅く、秒速約340m。つまり先ほど設定した秒数は花火から200m~400m離れていると考えたものです。もっと遠くで見ていると考えると2.0SECくらいでもいいでしょう。

計算してみましょう
ちなみにaを打ち上げ場所までの距離、bを高さ、cを爆発地点までの距離としてみましょう。
これを三平方の定理に当てはめるとa2+b2=c2となります。仮に高さが400m、距離が300mとすると爆発地点までは500m。音が秒速340mなので、約1.5SEC程度の遅延があるという計算になります。これを公式にすると以下のようになります。
a2+b2=c2/340
ここまで書いておきながらなんですが、『ふたりのファンタビジョン』では1.0SEC程度の値にしておいた方が臨場感があるように感じました。


花火の玉は大きさによって打ち上げられる高さも違うそうです。直径30cmの10号玉で約280m、直径90cmの30号玉だと600mもの高さになるとか。

さて、もしあなたの家に重低音が得意なスピーカー(スーパーウーハーなど)があったらそれも活躍させてみましょう。PS2ホームシアター環境があればサラウンドを“Hall”などにするのもオススメ。ご近所もビックリの大迫力花火の出来上がりです。


果たして本物に近づいたのか!?


昔は夏休み中に友達と連れ立って見に行った花火。
田舎の親戚のうちで縁側から見た花火。
みんなで待ち合わせてビールを飲みながら見る花火。

なぜか、花火はその時その時の夏を代表するイベントだった気がします。花火を見ていると不思議と懐かしい気分になるのは、きっと家族や友人、大切な人と見た思い出を反芻しているのではないでしょうか。

『ふたりのファンタビジョン』の最大の魅力は対戦です。TVの中の花火を家族や友人たちと共有してみるのも、花火に通じる楽しみ方だと思います。僕が提案する花火の楽しみ方は、ゲームでも本物でも「とにかく大切な人と一緒に楽しむ!」これにつきます。
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