ブロードバンド、基礎の基礎
■ブロードバンド(広帯域)とナローバンド(狭帯域) |
今でこそインターネットといえば「高速」「常時接続」などがあたりまえになってきつつありますが、少し前まではインターネットといえば「低速」「ダイアルアップ接続」が標準でした。 「高速」なインターネット通信を「ブロードバンド」と呼び、その対比として従来のダイアルアップ接続(通信するたびに電話回線を使用して接続するタイプ)のことを「ナローバンド」と呼びます。 電話回線を使用したダイアルアップ接続、そしてISDN接続はナローバンドに分類されます。ちょっと前にTVCMで「インターネットはじめちゃん」とか「インターネットならISDN!」とか言われていたISDNも、今では低速通信の仲間なんです。 これらは32Kbpsとか54kbps、ISDNで64Kbpsなどの接続速度でした。通常のホームページの閲覧やメールの送受信ではあまり問題ありませんが、ネット上の動画をリアルタイムに再生したりネットラジオを聴いたりする上では力不足と言わざるを得ません。オマケに接続のたびに電話料金とプロバイダ料金がかかり、接続すれば接続するほど料金がかかるという欠点もありました。これを「従量課金制」と言います。(ISDNの場合、常時接続のフレッツ・ISDN(西日本・東日本)というプランもあります) そこで登場したのがもっと高速なインターネット通信、ブロードバンドです。 |
■ブロードバンドの種類 |
ブロードバンドはナローバンドに比べて高速に大容量のデータをやり取りすることができます。そしてダイアルアップを使用しないので電話料金を課金されることもありません。基本的にプロバイダ料金だけで通信が可能です。しかもプロバイダのほとんどはいくら接続しても料金は同一というサービスを採用しています。これを「定額制」と言います。 定額制だと時間を気にせずにインターネットができ、ダイアルアップのように「使わないときは切断して料金を節約する」という必要がありません。パソコンを起動しているときは常にインターネットに接続している状態にできるわけです。つまり「定額制ブロードバンド=常時接続」となります。 一口にブロードバンドといっても数種類あり、ケーブルテレビの回線を利用したケーブルインターネット、電話回線の使用していない帯域を使用するADSL、光ファイバーを利用した光ファイバー接続などが代表的です。 これらはプロバイダにもよりますが1Mbps~8Mbpsあたりのサービスが一般的です。中には100Mbpsという超高速のものがありますが、やはり値段が張ります。 ナローバンドに比べ圧倒的に高速で、アナログ回線でのダイアルアップ接続では非常に時間のかかったユーザー認証がほぼ一瞬で済むことなどから、体感的に比較にならないほど快適です。 他にも、最近では無線LANを利用したサービスなども出てきています。ナローバンドながらPHSを使用した定額インターネットも普及してきています。 |