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それってゲームとしてどうなのよ? ゼノサーガ(2ページ目)

2/28、ファンの大きな期待を背負ってナムコから発売されたスペースオペラRPG『ゼノサーガ』。一筋縄ではいかないこのタイトルを加藤健介がメッタ斬り!

山道 健介

執筆者:山道 健介

プレイステーションガイド

練られた戦闘と成長、しかし終盤はやや単調に

戦闘は『ファイナルファンタジー』などでおなじみの、キャラクターが敵と対峙して、素早いキャラクターから行動していくというもの。しかし『ゼノサーガ』独自の要素がいくつかあります。

今回はその中の「ブースト」を紹介しましょう。各キャラクターが攻撃をすると「ブーストゲージ」というゲージが溜まります。「ブーストゲージ」が満タンになると「ブースト」という能力が使え、「敵の攻撃や味方の攻撃の直後に割り込んで行動する」ことができます。

攻撃をすればブーストゲージが溜まり、さらに攻撃のチャンスが増えるというわけです。ただし敵もブーストを使ってくるので、大事なときに割り込まれて攻撃を受け、一気にゲームオーバー…なんてことも起き得ます。このシステムは独特の緊迫感と爽快感があって面白いと思いました。



成長システムがまた独特で、一般的なRPGと同じように経験点でレベルを上げるほかにエーテル(魔法のようなもの)や必殺技などを個別に成長させることができます。

戦闘で得られるE.PT(エーテルポイント)やT.PT(タレントポイント)などを使い自由に成長させることができるので、バランスよく成長させることも一つの技にこだわって成長させることもできます。

ただし、成長に自由度があるわりに「敵に有効な攻撃」がある程度決まっているので、終盤戦がややワンパターンになりがちなのは気になりました。後必殺技の演出が長いのがテンポを悪くしているように感じます。

ビーム兵器などで敵を倒すのはロボットアニメやSF映画が好きな人にはたまらないでしょう。このゲームではロボット(A.W.G.Sと呼ばれています)があまり強くないのでそっちの活躍は期待できませんが、ムービーなどではその勇姿を堪能することができます。



豪華なミニゲームはハマルこと間違いなし?

特筆すべきなのはオマケのミニゲームが充実していること。特にカードゲームはそれだけで一本のゲームが作れそうな完成度です。ゲーム中に登場するA.W.G.Sで対戦ゲームのようなミニゲームも遊べます。

カードゲームがRPGのミニゲームに収録されるのは定番ですが、『ゼノサーガ』のものはかなり本格的です。思わず本編そっちのけで没頭してしまいました…。他にもカジノがあり、ポーカーやスロットが遊べます。こちらもかなり作りこまれていました。

ここまでの説明を整理すると、『ゼノサーガ』は「アニメ的な演出があるシナリオ志向RPG」であり、クセのある戦闘や豪華なミニゲームなどが楽しめるゲームと言えそうです。しかし僕はゼノサーガを気軽にオススメする気にはなれません。それには次のページで語る、いくつかの理由があります。


ゼノサーガはSFマニア専用RPGなのか?
練られた戦闘と成長、しかし終盤はやや単調に
それってゲームとしてどうなのよ?
そうならそうと最初に言って欲しかった

(c) 2001 NAMCO LTD., ALL RIGHTS RESERVED

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