散歩/昭和を振り返る散歩ルート

20年前の六本木を探し、炎天下を歩く(3ページ目)

僕の記憶の中にある20年前の六本木を探す散歩に出かけてみた。スタートするのはかつて、働いていた乃木坂あたりからブラブラ歩き始めた。

増田 剛己

執筆者:増田 剛己

散歩ガイド

ばくだん屋

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やはり、つけ麺である。広島風だとか。
というわけで、Eくんが指さしたのは「ばくだん屋」という看板。えっ、なにっと聞けばつけめん屋。
しかも広島風つけ麺だ。
昨今のつけ麺ブームとは違う形で、広島風のつけ麺は存在すると僕は思っている。広島風のつけ麺というと唐辛子の入った辛いつけ汁が特徴で、辛いもの好きな人に人気のつけ麺である。辛さも選べるわけだけど、ヘビーユーザの方々は、たいてい10倍以上の辛いものを注文している。
広島風つけ麺のもうひとつの特徴はキャベツだと僕は考えている。シャキシャキ感の残る湯通しされたキャベツがその魅力である。
というわけで、六本木の交差点近くにあった「ばくだん屋」へ行くことにした。

廣島つけ麺

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上がEくんが注文した廣島つけ麺、下は僕が注文した辛味噌つけそば。
店内は、東京のラーメン店にはないテイストだ。赤みがかった照明が、唐辛子を連想させる。おいしいとEくん。僕も普通のつけ麺にすればよかった。辛味噌に野菜増しを頼んでしまい、けっこう苦戦。量がものすごく多いのだ。少し残してしまった。
広島風のつけ麺店がこの六本木交差点にできるとは昔では想像できないことであった。
というわけで、ここでEくんは退散。と、僕もとりたててきょうの散歩はどこかへ行こうということでもないので、少し写真を撮りたして終了することにした。

奏でる乙女

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ギターを弾く女性像のタイトルは「奏でる乙女」。
六本木の交差点にこんな像はあったっけと改めて見つめてみた。彫刻家の本郷新によって造られたものだそうだ。昭和29年に造られた像は場所が変わって、イタズラされて壊されたりしたんだが、同じ作者によって修復。いまの場所に設置されたのは1975年(昭和50年)だそうだ。この像もずっと六本木の歴史を見続けてきたんだね。なんだか変わらないものを見るとホッとする。


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