番町皿屋敷の現場を歩いてみる
番町は一番町から六番町まである。 |
「お皿が一枚、二枚、三枚~」
こうお皿を数えるのはお岩さんと並び、怪談話では有名なお菊さんだ。この怪談は「番町皿屋敷」である。青山主膳という武家の屋敷に奉公していたお菊さん。主人の大切にしていた家宝の皿十枚のうち一枚を割ってしまい、手打ちになり、井戸に投げ込まれた。ところが、お菊さんは幽霊となり、先のよに皿を数え、九枚まで数え、「一枚足りない」と言うのが決め台詞である。ただ、先の四谷怪談と同様にさまざまなパターンがある。
なんとも怖い「帯坂」
お菊さんが髪をふり乱し、帯をひきずって走った舞台として、この坂の名前がついたとか。 |
なにが怖いかといえば、わかっているからこそ、怖いのだ。一枚ずつ数えて、くるぞ、くるそ、なんて思いながら、やはり最後は
「一枚足らない」
がきて、ぞーっとするわけだ。
昔は坂の道幅が狭く、袖が摺れるほでだったので「袖摺坂」という名前がついたそうだ。 |
たしかに、細い道だが、問題なのは急に狭くなっている点だ。20号線から下ってくる道がここでいきなり狭くなっているため、歩く人は窮屈に感じたことだろう。
まあ、それも
「袖摺り合うも他生の縁」
とEくん。
ふと見ると、もうそこに半蔵門駅があった。
<関連リンク>
東京消防庁<防災館・博物館><消防博物館>
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東海道四谷怪談
四谷怪談 - Wikipedia
於岩稲荷田宮神社
鮫河橋
皿屋敷 - Wikipedia
帯坂