紫ビル、発見!
アメ横を抜けてすぐ、御徒町の駅近くにそびえ立つ多慶屋。目立ちます |
「どこかに穴場はないですかねぇ」
とEくんが言う。と、そのとき「DARK HORSE」という看板が目に入った。
「穴場かどうかわからないが、穴馬ならそこにあるよ」
と指さす。ショットバーかなにかかと近寄ってみるとカレースタンドである。まだお昼前で客はいない。ここに決めた。
下町のカレー専門店の味に唸る
上野御徒町にあるカレー専門店の「ダークホース」。苦味がたまらない大人のカレー |
「大盛りにしますか、普通盛りですか」
と聞かれた。なるほど、ここのメニューはカレーしかないのだ。僕は普通盛り(800円)、Eくんは大盛り(850円)にする。
「サービスですけど、チーズはどうしますか?」
もちろん僕もEくんもお願いした。あっという間に出てきたカレーは、実に美しい。こんなに美しいカレーを見たのは初めてかもしれない。別茹でにされたブロッコリー、ポテト、ヤングコーンが配置され、茶色のルーにシュレッダーチーズ、ご飯の上にはフライドオニオンを刻んだものがかけられている。 味わってみるとこれが初めて体験する味だ。苦味がある。それでいて、奥深い。アメリカンテイストのお店の外観からは想像できなかった味だ。
店内は狭く4席のみ。しかも、厨房が目の前。ここに下町のおばちゃんが2名。これがまたよくしゃべる。会話も食も進んで、あまりにもおいしいカレーなので、先にルーを味わって少しご飯が残りそうになると、
「カレーかけてあげようか」
と、さらにかけてくれるのだ。こういうサービスもうれしいね。ちなみに普通盛りが、普通のカレースタンドの大盛りくらいの量がある。カウンターにはらっきょとともにスモークタバスコというものが置いてある。これをかけて食べるとまた美味い。
精算すると、サービス券をくれた。3枚集めると半額で食べられるのだそうだ。これもうれしいサービスだ。お腹いっぱいになったところで、僕らはパープルビルと呼ばれる多慶屋に向かった。