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【スピン編】ワンメイク道場 F360

「ワンメイク道場」は、「ワンメイクでもっとカッコよく飛びたい!」という人のためのお役立ちハウトゥー!180をマスターしたら、次はいよいよ360に挑戦します!まずはフロントサイド360を頭で理解しましょう。

執筆者:日色 裕二

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フロントサイド方向へ空中で一回転するのが「フロントサイド360」

「ワンメイク道場」は、「ワンメイクでもっとカッコよく飛びたい!」というやる気満々な人のためのお役立ちハウトゥーです。

フロントサイド180はある程度できるようになりましたか?180のメイク率が上がってきたら、次はいよいよ空中でボードを一回転する360に挑戦します。いきなりトライしてみるのも悪くはないですが、まずは頭でフロントサイド360を理解して、しっかりとイメージを作りましょう。180がしっかりと出来ていれば、イメージ作りはそれ程難しくはないはずです。回り過ぎてしまった時のことを思い出しつつ、想像力をフル活用して下さい。そしてイメージが整って「出来そうだな」と漠然と自信が沸いてきたら、思い切ってやってみます。イメージがしっかりとしていれば、案外簡単に出来ちゃったりしますよ。

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日色裕二(ガイド)スポンサー96X-NIX,Volkl,FLUXR=0WAX,The North FaceNELABO,黒羊,REDS
いつもは南雲くんにお手伝いしてもらっていますが、今回はガイド自身が飛んでいますので、実際の感覚的な部分も含めて説明していきたいと思います。

ではさっそく始めます!


180から360へのステップ

まずはフロントサイド180をステップにするためにも、180と360の違いを確認しましょう。

■先行動作を強くする
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リップを抜ける瞬間の上半身と顔の向きに注目!先行動作とともに目線を送っているのがなんとなくわかりますね
フロントサイド180では、リップを抜ける瞬間、オーリーと同時に「肩を少し開く」という上半身の先行動作をすることで、エアー中にボードを半回転させる回転力をつけました。またこの時目線はずっと進行方向を見ていることができましたね。180をマスターしている人であれば、その感覚がわかると思います。

では、180よりもさらに半回転多い360をするにはどうすればいいのか?

単純に先行動作をもう少し強くして、回転力を増してあげればいいのです。つまり「肩を少し開く」動作を「もっと開く」ようにします。この時の重要なポイントになるのが、「目線も一緒に回転方向へ送る」ことです。目線が進行方向を捉えたままでは、肩を180の時以上に「もっと開く」ことはできません。はじめはこの「目線を送る」動作が恐いと感じるかもしれませんが、勇気を持って回転方向へ送ることで、より大きく、スムースに肩(上半身)が開き、ボードを一回転するのに必要な回転力を生むことができます。


■ヒールエッジを上手に使う
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下半身に注目!ボードのソールが見えているのはヒールエッジを使っているからです
スピントリックで回転数を増やしていく時、抜ける瞬間に、エッジをうまく利用することが必要不可欠になります。「トゥー抜き」「ヒール抜き」と表現されますが、今回はヒールエッジを使う「ヒール抜き」です。「スピンのきっかけ作り」なので、トゥーとヒールのどちらを使ってもオッケーですが、ガイド的には、フロントサイドスピンの場合、上半身を開く方向に回転していくので、トゥーよりもヒールエッジを使う方がはじめは簡単だと考えています。

具体的には、リップを抜ける瞬間、若干ヒールエッジを意識することで、よりスムースに上半身の先行動作をすることができるんですね。180では先行動作も少なく、それ程意識する必要もないのですが、360、540と回転数が上がるにつれて、スピンの回転力となる先行動作を邪魔せず、さらには回転力を補助するようなエッジコントロールが必要になります。

ヒールエッジの使い方や微調節は、個々のボードコントロール力にもよるのでなんとも言えませんが、転びながらも何度も繰り返すことで、自分の「感覚」を磨いていく必要があります。


■感覚でランディングする
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上半身は後ろを向いたまま、ランディングポイントへ向け感覚でボードを下ろしていきます
フロントサイド180と360ではランディングも大きく違います。エアー中ずっと進行方向を向いていられる180に対して、360では目線を回転方向へと送くらなければならず、飛び出してからランディングするまで、いっさい進行方向を確認できません。つまりバックサイド180と同じような「ブラインド着地」になるんですね。ただ360の場合は、自分のメインスタンスでランディングできるので、人によってはフェイキー着地になる180よりも簡単に感じるかもしれません。

はじめはこの「見えない着地」に戸惑うかもしれませんが、実際にやってみると、不思議と感覚でランディングできるようになります。もちろん、最初は飛び出しも安定しないし、中々着地も立つことができないと思いますが、それが当たり前なので安心しましょう。「感覚」は何度も繰り返すことで、自然と養われ体で覚えていくものです。

では実際にやってみます!


>>実際にやってみよう!>>
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