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TOYOTA BIG AIRを100倍楽しむ方法

毎年札幌にて世界のトップライダーたちが熱い戦いを繰り広げる「TOYOTA BIG AIR」が、1月28日(土)に開催決定!簡単トリック解説など「ガイド流ビッグエアーを100倍楽しむ方法」をご紹介します

執筆者:日色 裕二

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2006年01月28日(土)、今年10周年を迎えるスノーボードの祭典「TOYOTA BIG AIR」が、札幌真駒内オープンスタジアムで開催されます。

毎年ウインターシーズンには、ここ日本でも海外選手を招待して行う世界的ビッグコンテストが幾つか開催されますが、今回紹介する「TOYOTA BIG AIR」は、その中でも特に華やかで、テレビ放映もされる注目度の高い大会です。

世界のトップライダーの華麗なエアーをナマで観る数少ないチャンス!是非会場に足を運んでみて下さい。選手と会場が一体となって盛り上がるあのライブ感は、一度経験したら病みつきなります。

また「忙しくてちょっと無理だな」という人も、ご安心を!大会の翌日29日(日)深夜0:25~1:20にテレビ朝日系列のチャンネルでオンエアされます。ビール片手に仲間とワイワイ盛り上がるのもいいですよね。これは見逃せません!大会の詳細はホームページでチェックして下さい。

TOYOTA BIG AIR
http://www.toyota-bigair.jp/index.html

それではここからは、「TOYOTA BIG AIR」を今よりもっと楽しむための準備をしましょう。ちょっと大げさですが、「ガイド流TOYOTA BIG AIRを100倍楽しむ方法」を紹介します!

TOYOTA BIG AIRを100倍楽しむ方法

■その1 出場選手を知る

まずは出場選手について少し勉強しておきましょう。これはどんなスポーツでもそうですが、選手が世界のビッグコンテストに辿り着くまでには、それぞれにいろんなドラマがあります。バックグラウンドを知ることで、そのパフォーマンスの裏側にある選手の「気持ち」を感じることができるので、より熱い観戦ができます!
「TOYOTA BIG AIR」サイト内に招待選手の紹介がありますので事前にチェックしておきましょう。イケメンも多いので、女性ファンはその辺りも要チェックです!

「TOYOTA BIG AIR」TOP >CONTEST >INVITED RIDER
http://www.toyota-bigair.jp/index.html

■その2 技を知る

巨大なジャンプ台から華麗なエアーで宙を舞う選手たち。その光景は、見ているだけでも十分その凄さを伝える力があります。なので、技(トリック)について詳しく知らなくても問題はないのですが、MCが叫ぶ「スイッチバックテ~ン」や「キャブナイ~ン」という聞き慣れない単語が気になりませんか?

技の回転数や難易度がわかっていると、選手たちがメイクした時の感動は倍増するし、ビッグエアーの楽しみがより深くなります。知らない友達に自慢もできますしね。そこで、ここでは簡単なトリック解説をします。是非参考にして下さい!

【簡単トリック説明】
  • スピントリック
    まず回転数について。スノーボードの回転数は、半回転の180度ずつ増えていきます。

    半回転  →180(ワンエイティー)
    1回転  →360(スリーシックスティー/通称:サブロク)
    1回転半 →540(ファイブフォーティー/通称:ファイブフォー)
    2回転  →720(セブントゥエンティー/通称:セブンツー)
    2回転半 →900(ナインハンドレッド/通称:ナイン)
    3回転  →1080(テンエイティー/通称:テン)
    3回転半 →1260

    最近のビッグコンテストでは、2回転半の900以上じゃないと上位に進出できない状況です。ちなみに1080を常時メイクすることは非常に難しく、高い技術を必要とする難易度の高いトリックです。1080が決まれば表彰台の真ん中にかなり近づくでしょう。

  • 回転方向
    スノーボードのスピントリックには、2方向の回転方向があります。1つは、進行方向に対して体を開く方向に回っていく、フロントサイドスピン(オープンサイドとも言う)。もう1つが、その逆で進行方向に対して振り向くように、背中側に回っていく、バックサイドスピン(ブラインドサイドとも言う)です。
    一般的にフロントサイドよりもバックサイドスピンの方が、回転数を増やすのが難しいです。なので、バックサイド900、バックサイド1080が繰り出されると大会がかなりヒートアップするでしょう!もちろん、フロントサイド900、1080もハンパないです。

  • スイッチスタンス
    スノーボードには、自分の滑りやすい方向のメインスタンスと、その逆向きに滑るスイッチスタンス(フェイキーとも言う)があります。当然スイッチスタンスからの技の方が難易度が高く、得点もアップします。ちなみにビッグエアーでよく耳にする「キャブナイン」は、スイッチスタンスからのフロントサイド900です。今までの説明からこの技がかなり難易度が高いのがわかりますよね!

  • スタイル
    スノーボードのトリックにおいて、最も重要なのがこの「スタイル」。いくら難易度の高いトリックでもカッコ良くなければ意味がありません。回転数が高いトリックでは、回転することに捕われがちでスタイルがない、と言われた時代もありましたが、今現在のトップライダーは、高回転の中にもスタイル、オリジナルのカッコ良さを魅せてくれます。何がカッコ良いかは人それぞれですが、トップライダーのトリックに酔いしれましょう!

技解説は以上になりますが、次はこの4点を頭にいれて、実際に選手のジャンプを見てみます。

「TOYOTA BIG AIR」TOP >CONTEST >PAST RECORDS
http://www.toyota-bigair.jp/index.html

を開くと、過去の大会映像を見ることができます。
2005年の前回大会を例にとって、その凄さを解説しましょう!

【前回大会のトリック解説】
  1. Eero ETTALA(イェロ・エッタラ/フィンランド)
    トリック:スイッチダブルバックフリップ
    映像をみてわかるように、縦方向に2回転しています。縦に2回転できる人は世界でも数少ないです。しかもエーロ選手の場合はスイッチスタンス。大会前半何度か失敗しながら、最後の最後でやっとメイクした大技。そのチャレンジ精神が優勝へと導いたのでしょう。

  2. Mathieu CREPEL(マシュー・クレペル/フランス)
    トリック:スイッチバックサイド1080
    これはもの凄いです!!スイッチスタンスからバックサイド方向へ3回転。「はじめて見た!」というくらい難易度も高く、世界でもメイクできる人は限られる大技中の大技。これで勝てなければ、どうしようもない。エーロの凄さが引き立ちますね。

  3. Roger HJELMSTADSTUEN(ロジャー・ヘルムスタッドセン/ノルウェー)
    & Nicolas MULLER(ニコラス・ミューラー/スイス)
    二人とも、スイッチからのフロントサイド900です。さっき少し説明した「キャブ900」ですが、同じ技でも空中姿勢が全然違いますよね!ロジャーは前の手でつま先側をグラブして、空中では固まったまま回転しているのに対して、マシューは後ろの手でつま先側をグラブした後、さらに反るような形で回転していきます。これが人それぞれの「スタイル」になり、スノーボードの魅せる部分になります。

技の解説が少し長くなりましたが、なんとなくわかってきたでしょうか。
他にも過去の大会映像が見れますので、あれこれ考えながら見てみて下さい!

■その3、ライブを楽しむ!

スノーボードに音楽は欠かせません。今年も大会を盛り上げるライブがありますので、寒さを吹き飛ばすよう踊りまくりましょう!出演アーティストについてはホームページを見て下さい!

「TOYOTA BIG AIR」TOP >LIVE/PARTY
http://www.toyota-bigair.jp/index.html


1月28日(土)札幌真駒内オープンスタジアム。
今年はどんなトリックを魅せてくれるのか?またどんな熱き戦いのドラマが生まれるのか?今からすごく楽しみですね。28日の夜は、スノーボードを観て楽しみましょう!
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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