文章:日色 裕二(All About「スノーボード」旧ガイド)
まずはスケーティングを覚えて、ゲレンデをスイスイ移動しよう! |
「はじめてのスノボ講座」の第1回目は、「スケーティング」。ゲレンデに降り立って、柔らかく冷たい雪の感触、雪山の広大な景色、空気のおいしさを存分に楽しんだら、さっそくスノーボードを始めましょう!
まずは平らで広い場所を選んで、スケーティングから覚えます。「スケーティング」とは、前足だけバインディングを装着して、後ろ足で雪面を蹴ることで前にボードを走らせて滑ることです。ゲレンデの平らな場所の移動や、リフトの乗り降りの時には必ずこのスケーティングをするので、しっかりとできるように練習しましょう!
バインディングの付け方
まずは前足のバインディングを装着します。付け方は下記の手順になります。- 1、バインディングにブーツをはめ込みます
- 2、先にアンクルストラップ(足首側にある太いストラップ)を付け、しっかりと固定します。
- 3、次にトゥーストラップ(つま先側にある細めのストラップ)を付け、しっかりと固定します。
- 4、しっかりとボードとブーツが固定されれば大丈夫。
スケーティング
前足にバインディングを装着したら、さっそくスケーティングをして、雪の上でボードを滑らせてみましょう!前足にバインを付けたらバランスよく立つ。 |
- 1、まずはバランス良く立つ
前足をバインディングに装着したら、後ろ足をつま先側に置いて、まずはしっかりとバランス良く立ちます。
後ろ足で地面を蹴りだす |
- 2、後ろ足で地面を蹴る
つま先側に置いた後ろ足で地面を蹴って、ボードを前に滑らせます。
目線は常に進行方向に! |
- 3、目線は常に進行方向を見ること
目線は常に進行方向を見ること。蹴ることに気をとられて、足下ばかりを見ないように!
蹴ったら前足重心で滑る |
- 4、蹴ったら上半身は前足の上に
蹴った後は、前足1本でボードに乗って滑るような感覚です。前足1本で立てるくらいのバランス感覚になります。
2歩目を蹴りだす |
- 5、2歩目を蹴りだす
平たんな場所では一歩ではあまり進まないので、2回、3回と蹴りだしスピードをつけます。
強く蹴ればそれだけ進む |
- 6、強く蹴りだす
早く進むためには、一歩を強く蹴りだし、前足でバランスよくボードに乗れることが大切です。
スピードにのってきたら |
- 7、スピードにのる
何度か後ろ足で蹴るとスピードがついてきます。
写真は中途半端ですが、バインの間に足を置いて惰性で滑る |
- 9、前後のバインディングの間に後ろ足を置いて滑る
ある程度スピードがついたら、後ろ足を前後のバインディングの間に置いて滑ります。そしてスピードが遅くなってきたら、また蹴って、スピードがついたら乗せてを繰り返します。
スケーティングのポイント
上半身がしっかりと前を向いているのがわかりますね。膝もやわらかく使いましょう。 |
- 上半身をしっかりと進行方向に向ける
目線が進行方向を向いていても、上半身が横を向いたままでは、後ろ足を強く蹴りだすことができません。目線といっしょに、上半身(肩)も進行方向に開いてみましょう。前足重心でのバランスも取りやすく、後ろ足も断然蹴りやすくなります。
しっかりと前足重心でボードに乗って滑っているのがわかりますね。 |
- 前足1本で立てるくらいに前足重心
写真を見ると、後ろ足を蹴りだした後、前足1本でボードに乗って滑っているのがわかりますね。頭が前足より前に来て、上半身全体は前足の真上にあります。この「前足重心」こそがスケーティングがうまくなるコツです。
逆に言えば、スノーボードに慣れないころは、ボードの上でこのようにバランスを取ることが難しく、うまくいかないとも言えます。スケーティングを頭で理解したら、あと実践あるのみです。慣れればすぐに出来るようになるので、どんどんトライしていきましょう!