サーフボードの選び方
今回は、まったくサーフィンのことは知らないけど、「始めてみたい!」という初心者向けに、「ボードの選び方」「サーフボードの形(種類)」「サイズの見方」「各部の名前」などをわかりやすく紹介します。
焦らず、急がず。波を待つ気分で、まずは基本的なサーフィン知識を理解していきましょう。
サーフボードの選び方は? サーフボードの各部の名前
サーフボード全体の形のこと。
■レングス
ノーズからテールまでの長さのこと。ボードを注文するとき、この長さをまず決める必要がある。この長さは、身長・体重を考慮し決められます。
サーフボードの先端の部分。ノーズの幅や厚みを変えることで、動きやスピードなどが変わってくる。
サーフボードの末端の部分。テールには様々な形があり、それによって動きが変わってくる。写真はスカッシュテールといい、とても人気のある形。コントロールしやすいのが特徴。
サーフボードの側面の部分。レールはターンをする時に水の中に入る大切な部分で、ボキシー(厚いレール)にすれば、水に対する反発力が増し、加速、反応がよくなる。また反対にテーパー(薄いレール)にすれば、水が反発しにくいので、レールが入りやすく、細かいターンがしやすくなったりする。
サーフボードの幅のこと。幅を広くすると浮力が増し安定感が得られ、反対に細くすると素早い切り返しなどが可能になる。
サーフボードの中央部分の厚みのこと。厚くすれば浮力が増し、よく走る。反対に薄くすると浮力がなくなり、スピードが出にくくなる。
サーフボードの反りのこと。「ロッカーが強い」と言えば反りが傾斜が強く、「ロッカーが弱い」と言えば、反りの傾斜が弱いこと。
サーフボードの裏(水が流れる部分)のこと。サーフボードでとても大切な部分。ボトムには様々な溝のようなものが施してある。その溝には、スピード重視など様々な種類があり、種類によってスピードや回転性(ボードを左右に動かすこと)などが変わってくる。
サーフボードの中心に入った木のこと。強度やボードの変形を防ぐためにある。通常のボードには1本だが、ロングボードには3本入ってるものもあり、それにより強度や安定感が増す。
リーシュ(流れ止め)を付ける部分。プラスチックの丸いもの(写真)や、ロービング(樹脂+グラスファイバー)でできているタイプがあるが、形が違うだけで使用目的は同じである。
サーフボードをコントロールする舵。昔のフィンは1本(シングルフィン)だったが、時代とともに変化していき、フィンは2本(ツインフィン)に。そして今は、3本(トライフィン)のフィンが主流。取り外し可能なものが多い。
サーフボードの種類
ノーズが尖っていて、シャープなアウトラインが特徴的なボード。波の上を自由自在にコントロールでき、細かいターンや大きなターン、スピードに乗ったサーフィンができる。現在の主流は、ボトムにコンケーブ(ボトム面を少し削ることによって、水の流れを良くしスピードを出しやすくする)が施してあり、フィンが3本のトライフィンのもの。トライフィンは、直進性や乗りやすさに優れている。
メーカーによって金額は様々ですが、オーダーで¥100,000前後くらいがサーフショップなどの相場です。
ショートボードでもロングボードでもない、いわばその中間に位置するボード。ショートボードよりも早く波に対して立つこができ、ロングボードより動きが軽いのが特徴。最近は、この種類からサーフィンを始める人が増えてきている。
金額は、こちらもオーダーで¥100,000前後くらいがサーフショップなどの相場。素材が違うエポキシ系(一般的のボードより浮力、強度があり壊れにくいボードの素材、しかもコストも安い)のボードは¥50,000前後で購入可能です。
ショートボード、ファンボードより長く大きいボード。長さは9フィート(約274センチ)以上あり、波にゆったりとした感じで乗れる。ショートボードのような操作性には欠けるが、ノーズライディングや大きなターンが楽しめる。また、浮力が大きいボードなので、比較的波が小さい日にもサーフィンを楽しめる。
こちらはショート、ファンボードよりも高くなり、¥200,000を超すものもある。初めは中古でもOK。
上記の金額はあくまでも目安であって、必ずしもその金額ということはありません。詳しくはお近くのサーフショップでご確認くださいね。
初心者向け! サーフボードの選び方
サーフィンを始めるなら、まず大切なのは情報収集。どのボードを選びますか? |
- ボードの長さが2メートル前後
- 幅と厚さが十分にあるもの
- タイプはファンボード
まずボードの長さ。なぜ2メートル前後のものがオススメかというと、短いと波に乗るのが大変だから。ただそれだけです。ボードは短ければ短いほど、重心がとりづらく安定感に乏しいため、波に乗ることが難しくなります。よって、初心者は長めのボードが吉。
次に、幅や厚さが十分にあるものを選ぶ理由は、浮力がありボードが安定するためです。ボードに乗ったときに、フラフラしにくく、パドリング(ボードの上で水泳のクロールをして漕いで行くこと)もしやすいです。
ボードの種類は、ファンボードが一番オススメです。ショートボードよりも早く波に対して立つこができ、ロングボードより動きが軽いためです。
ボードの種類は力次第
以上、初心者の方のためにボードについて解説してきました。力をつけて波に乗ることができるようになったら、ボードもステップアップして変えていけばいいと思います。「どうしても先の尖ったボードがイイ!」など希望がある人は、サーフショップの店員さんに相談してみましょう。きっと丁寧に答えてくれます。
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