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明治大卓球部・平岡監督に学ぶ技術論(3) スイングのツボは「肩」にあり(2ページ目)

明治大学卓球部の平岡義博監督に学ぶ技術論の3回目。2回にわたって「フォアハンドの設定のツボ」を取り上げたが、今回はその2つの設定を踏まえたうえで、スイングのツボとなる「肩の動き」を紹介したい。

執筆者:壁谷 卓

肩を中心としたスイングに、2つの設定をミックスしている典型的な選手がティモ・ボル(ドイツ)だと平岡監督は言う。

「ボルは、腕を曲げたままバックスイングをとるんです。つまり、ヒジの角度を一番強い状態に保ったまま肩を回して振っている。腕を伸ばしてから曲げるという動きには時間がかかるし、ヒジの角度が強い状態から外れやすくもなるので、そのリスクを減らしているんですね。だから早い打球点で何本も打てるんです。まあ、かなり上のレベルの話ですけど」

誤解のないようにつけ加えておくと、腕を伸ばしてバックスイングをとり、そこから腕を曲げてきて打つというフォームが間違っているわけではない、ということである。

ラケットのフォア面が相手に見えるぐらいに肩を回してスイングする

ラケットのフォア面が相手に見えるぐらいに肩を回してスイングする


大事なのは、インパクトの瞬間に理想的なヒジの角度ができていることであって、そのツボが押さえられていれば、ボルのように最初から腕を曲げておくか、腕を伸ばしてから曲げるかは「方法の選択」にすぎない。

フォア面が相手に見えるように

やや話がそれたが、ともかくこの肩を中心としたスイングができるかどうかが、上達を左右する大きな分かれ目となるという。
平岡監督は「意識的に大きくひねるようにするといいでしょう」と言う。
肩を中心としたスイングになっているかどうかは、フォロースルー(打球後の腕の動き)のときに、ラケットのフォア面が相手に見えていること、をチェックポイントとして挙げておきたい。

********関連サイト*********
<連載・平岡監督に学ぶ技術論>
第1回 フォアハンドの設定のツボ(1)
第2回 フォアハンドの設定のツボ(2)
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