1対1で迎えた3番は坂本対李静。坂本は健闘したが、経験の差が出て0対3で李静に敗れた。試合後、坂本に感想を聞くと、「頭の中が真っ白になってしまった」と言っていた。怪童と言われている坂本も、まだ18歳。国の代表としての重責を感じたのだろう。日本チームを、国の威信を背負ってプレーするということは、意識をしなくてもプレッシャーがかかる。そういう中でも、自分のプレーができるようにならなくてはいけない。それにはもっと経験が必要である。今回、坂本は貴重な経験をしたと思う。
4番は自分と高礼澤。高礼澤と対戦するのは初めてである。対戦前は、高礼澤はドライブに威力がないので、接戦にはなるが勝てると思っていた。しかし、実際に試合をしてみると、自分のフォアに流れてくるドライブのコースが分かりにくい。第1セット、0-5とリードをされ、「まずい!」と思った。とにかくフォアに流れてくるボールだけを気をつけるようにしたら、相手の強打をうまく返球することがきるようになり、7本連続でポイントをして逆転することができた。結局、このセットを17-15でものにしたのが大きく、3対0で高礼澤を下すことができた。
これで2対2になり、アジア競技大会の時と同じく、ラストまで試合がもつれることになった。
ラストは遊澤対張?。遊澤は1、2セットを接戦で落としたが、徐々にプレーが良くなり、3セット目をものにした。4セット目も出足がよく4-2とリードをした。しかし、相手のファインプレーもあり逆転されてしまい、そのまま1対3で敗れた。遊澤は相手を追いこんでいくが、決定力に欠ける。ボールをとらえるタイミング、プレーの位置は良いので、それを生かせるスタイルがもっと必要だと思う。
アジア競技大会のリベンジを果たすことができなかった。残念である。