インパクトのあるネーミングだ。その名も「福原愛」である。バタフライから12月10日に発売された攻撃用シェークハンドラケットで、福原愛選手(ミキハウスJSC)の意見が全面的に採りいれられている。
卓球メーカー「タマス」の研究チームによれば、「福原愛」を開発するにあたり、本人からは次のような要望があったという。
打球音を低めに抑えてほしい
重心を先端寄りにしてほしい
福原選手はもともと同社の「アドレッセン」(廃盤)を使用していたが、そのときから「打球音がやや低く、重心が先端寄りにあるもの」を好んでいたという。このため、グリップに軽い木材を使用し、通常のラケットよりも重心を先端寄りに移した。これにより、福原選手のようなコンパクトなスイングでも、打球の威力は出しやすい。
やわらかめの木材を使用した5枚合板だが、弾みも悪くないため、ピッチ重視の前陣速攻型に最適といえるだろう。表ソフト使用者はもちろん、裏ソフト使用者でもスマッシュやカウンターを多用するタイプには使いやすいはず。
ただし、打球感もソフトであるため、ラバーのスポンジはやわらかすぎないものが合うかもしれない。